2017-01-01から1年間の記事一覧

時事通信に送った書評原稿、10行足りないとメールが。なんで、こんな簡単な行数計算を間違うのか。我ながら……。ところが、削除し、書き足し、整えて送った原稿を、また手直しするのは、一度はずした梯子を、またかけて高いところのものを手に取るような気分…

北九州では旅館朝飯(和食)続きで、和食朝飯に慣れてしまい、今朝も和食。昨日は、「古通」締め切りがデッドラインで、急きょ「みちくさ市」を取材する気持ちで回る。北九州では無名の私も(「雲のうえ」トークで、お声掛け下さったご夫婦がいて、うれしか…

昨夜、日付が変わって、ようやく北九州「雲のうえ」取材3泊4日の旅から帰還。牧野伊三夫さんと、ずっと宿も、一日中行動をともにしていた。すっかりお世話になるとともに、牧野さんの雑誌にかける強い意志とアイデア、素早く絵をその場で描き上げる姿を、…

昨日は「雲のうえ」デザイナーの有山氏の事務所で、牧野さん、ほか別チームのライター&カメラマンと顔を揃え、「雲のうえ」取材の最終打ち合わせ。14〜17日というスケジュールになった。そうか、一人で飛行機に乗るのか。ちょいと心細いです。また、何か失…

いい天気。「ギンレイ」で「カフェ・ソサエティ」、「ラ・ラ・ランド」を観る。満席であった。そうか、二つとも若き日につき合い、実らぬ恋を描いた点が共通している。前者はウディ・アレン監督。こういう小さなゴシップみたいなラブ・ストーリーを洒落たタ…

われらが、詩の伝道師・ぴっぽさんの詩イベント「ポエ・カフェ」が、100回を迎えるという。西荻ブックマークも今年100回。まだ16回にしかならない「中川フォーク・ジャンボリー」の裏方を務めているが、それでも大変で、100回は気の遠くなる数字だ。まずはぴ…

なんとなく、富士急行に乗って、富士山が見たくなってきた。富士山駅(旧「富士吉田」)へは何度か行っている。身延線を青春18で完乗し、最後の方、ぐるりと富士山を車窓に見ながら電車旅をしたこともある。富士山は登山をしたいとはまったく思わないが、と…

夢のなかにときどき出て来る古本街があって、千林・今市商店街がモデルとなっているようだが、そこにいくつかの記憶が組み合わさり、独自の街を形成している。また来たな、と思う。アーケードがなく、カーブした通り。昔から行っている一軒が、店は開いてい…

秋晴れ、毎年恒例のjpic「読書アドバイザー講座」に出講。100数十名の受講者を前に、古本と読書について喋る。最後の30分くらいは、古本の現物をプロジェクターで投影しながら、目のつけどころ、面白みを説明する。けっこう、笑いが絶えなかったから、うまく…

静かな秋の連休の中日である。とくにどこへも出かけない。泥のなかでのたうつドジョウのように、あくびしながら沈潜している。とりあえず、毎週「サンデー」用の読書が待ち受けていて、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ邦訳の新作『ス…

困ったなあ、ロバート・B・パーカー再燃から始まって、ジェームズ・リー・バーグ、ヘニング・マンケルなど、終りなきむちゃくちゃ再読の旅が始まった。その間隙をぬっての書評用の本読みと、雨に降られて、家に閉じ込められてよかった。金曜は、「ギンレイ…

「スムース」のメンバーで、古本市(神保町)を見たあと、食事をする夢を見た。林さん(食通)が知ってる店で、4階建てぐらいのビルが全階洋食店で、3階に通される。けっこう店内フロアは広いが、われわれは隅っこの、え、ここで食うのという狭いエリアが…

どこかで、けやき書店さんの談話が掲載されていたが、いま井伏鱒二と尾崎一雄は安く、吉村昭が、死んでから値が上がっているそうだ。へえ、と思う。井伏と尾崎が(初期作品は別に)いまや均一(「ささま」や「盛林堂」)で売られていることは知っているが、…

ざんざ降りの投票日が過ぎて、今日あたり、ようやく晴れるか。 朝からネジを巻いて、季刊「學鐙」連載の「私のすすめる三冊」を書く。一冊が300字弱と、難しい字数。 帚木蓬生『守教』(新潮社)、オフィス・ジロチョー編著『佐野洋子 あっちのヨーコ こ…

それにしてもよく降るなあ。昨日、ちょっと雨が上がったすきに国立さんぽ。「ブ」の108円棚で珍しく講談社文芸文庫2冊。「ド」で関川夏央『水のように笑う』を読む。再々々読ぐらいか。 その後、雨にとじこめられてヨムヨムの日々。「サンデー」用に、川上…

秋の長雨、というのではないか。それにしてもこんなに雨が降る季節だとは、思いもよらなかった。昨日、雨が上がった隙を狙って、スーパーへ買い物。必ず買うのはグレープフルーツだ。これを半分に切って、包丁で切れ目を入れて、スプーンでせせり出して、毎…

吉村萬壱を読んだことがなかったが、書評依頼(共同通信)があり、『回遊人』が届く。芥川賞作家でタイムスリップもの、というのは珍しいのではないか。 ドラマに刺激され、さっそくロバート・B・パーカー『暗夜を渉る』を引っ張り出して読み始める。前に読…

秋の長雨である。一年ぶりぐらいに「スーパー源氏」登録の本に注文が入り、うろたえる。どうすればよかったんだっけ。とりあえず、本を探し(いちおう、登録した本は一カ所に集めてある)、伝票を書いて、ゆうメールで送る。沖縄からの注文であった。無事、…

雨に閉じ込められた日曜日、「https://ja.wikipedia.org/wiki/警察署長ジェッシィ・ストーン」の何作目か、録画したのを見る。これはロバート・B・パーカーが原作。原作も読んでいる。妻に去られ(大いに未練がある)、アル中になった元大リーガーの刑事が…

検索していて、偶然見つけた詩人の入沢康夫のツィッターに〈「九分九厘までの忘却が一人の五十男を/からうじて支えてゐる」と、三十年前に私は書いた(『死者たちの群がる風景』)。 しからば今は、「九分九厘九毛の忘却が一人の八十男を・・・」と、書く事…

雨の朝である。一度早朝に起きて、二度寝。ひさしぶりに「キャスト・アウェイ」を見る。無人島もので、ほとんど出演者は主演のトム・ハンクス一人、という撮るのが難しい映画だが、飽きさせない。いろいろ忘れていたこともあり、あの80メートルのロープ(筏…

いろいろ怠けつつ、悪戦苦闘。帚木蓬生『守教(上下)』新潮社を読了。関西行きでも持ち歩いていた。隠れキリシタン弾圧史を、九州のある小さな村に視座を置き、何代も棄教することなく「教え」を「守り」続けた一族の話。大きな感動に包まれるのは帚木なら…

さきほど京都から帰還。一泊二日の関西行き。初日は天神さんの古本まつりを覗き、谷町線で「守口」へ。一周年になる「たられば書店」が、駅前でイベントをしている。そのなかで、山本善行堂と昨年に引き続き喋ってほしいという依頼を受けた。しかし行ってみ…

「我と来て遊べや親のない雀」「痩蛙まけるな一茶是に有」「明月をとつてくれろと泣子哉」「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」と、べつに句集を読んだわけでもないのに、一茶の句が頭に入っている。それだけ広く人口に膾炙した俳人というわけだ。しかし、…

昨日はちゃんと横浜カナブン「山本周五郎展」へ行ってきた。武蔵小杉経由東横線からみなとみらい線乗り入れで元町・中華街駅へ。地獄の底かと思われる深い地下からエレベーターでビル5階分ぐらい(途中イヤになる)上がると、港の見える丘公園入口であった…

昭和28年、大学を休学した井上ひさしは、岩手県釜石の国立岩手療養所に職員として入る。患者の大部分は結核で、入院費は一割自己負担であった。それを徴収するのが井上の役目であったが、所長は、みなお金に困っているんだから金は取るな、と言った。「ほん…

昨日は午後外出。一昨日の千住ツアー、少しみんなを歩かせ過ぎたと反省。11月25日の「新潮講座」は荻窪ツアー。https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0110pnz09hxn.htmlその下見に、一度全行程を歩いてみる。教会通りから井伏邸、太宰「碧雲荘…

昨日は「新潮講座」文学古本さんぽで北千住へ。10名が参加。うち半分は常連さんで、「岡崎組」になってきた。まずは西口から鴎外旧居跡へ。しかし、碑が見当たらぬ。けっきょくその一帯が高いパネルで囲って工事中の場所だと、パネルに貼られた説明板でわか…

昨日、夕方阿佐ケ谷。筑摩のA氏と喫茶「gion」で落ち合う。12月上旬、ちくま文庫から出る『ご家庭にあった本 古本で見る昭和の生活』の初校ゲラを受け取る。文庫化にあたり、タイトルが、正題と副題が入れ替わる。この元本が出て5年、一度も読み返すことも…

今朝の朝日朝刊、声の欄に、「お父さん 心苦しいけど「卒酒」を」の投稿あり。投稿者は「古書店員 青木裕子 東京都(56)」とある。この「古書」という文字に、鍛え上げた動体視力が反応する。おそらく、青木書店さんだと思うが、「横浜に住む父」とあり、こ…