2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

渋谷の松濤美術館の「渋谷 ユートピア 1900-1945」展へ行き損ねた。ざんねん。知人数名がフィルムセンターで「もぐら横丁」(尾崎一雄原作)を見ている。ぼくは、この映画のポスターを持っていて、額に入れているのに見られず。ざんねん。寒いから、…

「日曜美術館」再放送の「木村伊兵衛のパリ」にしびれた。半世紀前のパリを、日本で開発されたばかりのカラーフィルムのテストを兼ねて、木村伊兵衛が外遊する。いちばん気に入ったのがパリの下町だった。木村を案内したのがドアノー。「太陽」の木村伊兵衛…

「うめ吉」にひと目ぼれ

朝7時ジャストに目覚める。朝食たべていたら地震。ストーブを消す。 昨日はサン毎へ行く日なので、それを核に一日の行動を散りばめる。「趣味展」では永井竜男(と、そういう表記になっている)コバルト新書『女の靴』。けっこう珍しい。永井が「小説新潮」…

カントリーガール

北條くんの御誘いを受けて、一緒に、20代の若手監督による最初の長篇映画「カントリーガール」試写を渋谷アップリンクで観てきました。現代京都の高校生たちと舞妓見習いの女性、そして喫茶店の老マスター(草森紳一みたい)が主な登場人物だが、ほとんど素…

光文社新書メルマガ連載「蔵書の苦しみ」で「自炊」を取り上げるつもりで書き始めたが、違和感が消えない。そうまでして、本って読むべきものなのか。水泳でもしたほうが、身体のためにいいよ。同じ読書でも、持つ意識があまりに違い過ぎて、自分の意識を同…

日本の文芸評論ベスト10に入るだろう名作、山崎正和『鴎外 闘う家長』をちょっと読み返していたが、奥付を見たら、ぼくは文庫化されてまもない1980年7月31日に、買ってすぐ読んでいる。大いに感心したのだった。単行本は1972年河出から。山崎正和まだ30代の…

「あった、あった。」は、『なるほど!ザ・ワールドの本』。 パソコンのある書斎デスクに近い文庫本棚に、ずっと映画関係の文庫が詰まっていたが、撤去して、かわりに「上京する文學」用の文庫新書を揃える。文学散歩も兼ねて、少し進化させるべし。今日は、…

今日の朝刊で、詩人の新井豊美さんが21日に亡くなられたことを知る。享年76。ぼくは上京してすぐ、詩誌「飾粽」編集の集まりに参加するようになり、そこで新井さんと面識を得た。もう20年以上前のことだ。ご冥福をお祈りする。 追悼を込めて「あたらし…

朝7時に目覚めてしまう。寒い。 昨日は雪。古書会館「我楽多」展、神保町経由でサンデー毎日。やっぱり古書展はたのしい。『栃木県 近代文学アルバム』は、日本全体での文学アルバムを作ったとき、手薄になるだろう「栃木」をたっぷりページを取ってビジュ…

昨日はNHK「週刊ブックレビュー」の録り。放送は1月21日(土)朝6時半から。23日深夜、27日昼12時からと再放送があるようです。 ご一緒したのは、久間十義さん、20代の俳人・神野紗希さん。特集は立川談四楼さんが師匠の談志を語る。司会は藤沢周さんと…

早朝に目覚ましで起きて、今朝もカルテットを聴きながら明日のTBS放送原稿を書いて送付。三浦展『スカイツリー下町散歩』朝日新書を紹介する。これ、とてもよくできた本で、「下町散歩」という手垢のついたことばから類推する安直な本ではない。ちゃんと…

北尾トロさんの初の小説『中野さぼてん学生寮』朝日新聞出版、青木民男さんの回想『母と餡パンと学童疎開』編集工房ノアをいただいています。 トロさんのは自伝的な小説じゃないかな。「酒、麻雀、ビンボー、RCサクセション、失恋、童貞喪失。俺に『親父の…

古ツアさんが京都へ日帰りツアー。善行堂とガケ書房に出席のハンコを押して帰ってきている。東京では、ぼくが善行堂のお客さんと遭遇しているし、東西交流がさかんになってきた。古ツアさんはマルコ・ポーロか。しかし、出町柳から、ふつう、歩くかねえ。明…

昨日は音羽館で溜まった新刊を売って、高円寺へ、というコース。西荻駅前「大戸屋」で食事を、と思ったら、えらく並んでいる。ぶらぶら、女子大通りを歩くと、音羽館の方へ曲がる角の手前右に、きれいで小体な寿司屋が昼の定食の看板を掲げている。650円…

昨日は愛書会を覗いて、神保町をぶらり散歩。水平書館から、ビニール袋に入った紙もの一式1000円を福袋だと思って買う。宝塚大劇場のチケット半券(加茂さくら)、さるとびエッちゃんの御弁当箸など。昭和26年小峰書店「小学生文庫」は枡形の絵本のよ…

冬の「大人の休日」を使って、あちこち東日本を古本旅をしたいと画策中。どんどん時間が過ぎていく。 実現できるかどうか、盛岡からバスで45分の矢巾温泉郷にある古本屋「イートハーブ本の森」は、2009年オープン。まさかこんなところに、と思える立地の…

昨晩、後編を見られなかったのだが、NHKの山田洋次特番、一昨日の前編を見た。「男はつらいよ」記念館の「とらや」セットを模したブースで、吉永小百合と山田洋次。「男はつらいよ」はB級喜劇という扱いだったので、女優は超一流のひとに出てもらいたい…

風は冷たいが、おだやかな冬の日がつづく。昨日はおもいたって、ひさしぶりに野火止用水を歩く。東大和駅前に自転車を止め、わざわざ西武線で萩山、八坂と乗り換えながら八坂から東大和まで歩く(45分)。すぐ脇を低い小さな流れがある。途中、何ヵ所か、…

連休の「ブ」セールあちこち。CDを何枚か〔「くるり」を二枚、ジャズを数枚)、文庫を10冊強買う。栄で、これはレギュラーの105円棚から、講談社文芸文庫の井伏鱒二『人と人影』、阿部昭『単純な生活』、中公文庫の河盛好蔵『回想の本棚』、谷沢永一…

昨日はサン毎初仕事。神保町経由。「下町書友会」で明治の養鶏雑誌三冊ほか、育雛日記、牛馬寄生虫の會会報などのセット。ほか、三月書房の小型本で巌谷大四『おにやらい』、講談社絵本の復刻『四十七士』などを買う。レジに、北多摩地区の古本関連の場所で…

今年第一発目の「スタンバイ!」は、宮島英紀『伝説の「どりこの」』角川書店を紹介する。帰りのハイヤーで飯倉片町まで送ってもらい、さっそく、昨日チェックした梶井基次郎の下宿跡をうろつく。「キャンティ」の裏手は低地になっていて、袋小路の路地。そ…

カルテット

昨日、BS朝日で、ドキュメンタリー「カルテットという名の青春」を、途中から見る。「ジュピター」という、桐朋出身の学生で作られた、まだ二十代の男女によるカルテットの三年半を追う。おもしろかった。それぞれ、世界的なコンクールで優勝するなど、若…

紅屋さんのびっくり解説

昨年末、いつも金曜日の夕方、近所をチャルメラを吹いて流してくる老人の豆腐屋が回ってきた。急に豆腐が食べたくなり、器を持って外へ飛び出し、木綿を二丁と油揚げ三枚を買う。こういうかたちで、豆腐を買うのは初めて。 さっそく、木綿を冷や奴、油揚げは…

あけましておめでとうございます。 おだやかな元旦だ。去年ラストの読書は、松本清張『球形の荒野』だった。 朝7時に目覚め、BS「TBS」で、小三治「一眼国」ほかを見る。いきなり、落語だ。年賀状の配達は早く、朝届いていた。ぼくは100枚くらい。…