2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「サンデー」のレギュラー原稿を送付。ネコが足元でくるまっている。なんだ、エサが欲しいのか。メインは帚木蓬生『襲来』は元寇と日蓮の弟子を描く上下の長編。これを一昼夜かけて一気に読んだ。あと有馬稲子・樋口尚文『有馬稲子 わが愛と残酷の映画史』筑…

28日、青春18古本旅の第3弾(残るはあと2回)。神奈川へ。振り出しは西荻「盛林堂」。今回の本の勧進元である同店を、どこかで登場させておきたかった。少し、岡崎棚の補充もする。まずは「大井町」。「鶴見」と流していって、「淵野辺」へ。最終的には「…

この夏、いちばん心に残ったできごとは、前も書いたが、玄関先にヒマワリが咲いたこと。これは春先、玄関の門柱上にトリのエサとして、ヒマワリの種を毎朝置いていたのだが、その種が地面に落ち、そのうちの一つが、アスファルトの裂け目から発芽し、成長し…

そういえば、深沢七郎の「ラブミー農場」って、埼玉のどこにあったんだろう。嵐山光三郎『桃仙人 小説深沢七郎』を読めばくわしいが、すぐには出て来ない。ウィキペディアによると(やっぱり便利だ)、埼玉県上大崎の見沼用水近くにあったとのこと。さらに検…

惚れ惚れする出来(山高登装幀)の、小沢書店『小沼丹作品集』全5巻のうち、3冊持っていたが、大量処分の時、手放した。先日、某所で第一巻を見つけ、このところ幻戯書房のおかげで、小沼熱再燃というところで買ったが、ずっと枕元において、少しずつ読ん…

また暑さがぶり返して来た。ただいま地下の室温27℃内半ば。この夏、毎日一袋、市販の硬い氷を一キロ買って使っていた。この氷が、水割りでも、普通にお茶に入れても、すぐ溶ける。氷の溶ける早さかな、と上の句が浮かばない。昨日は、月例、蔵書減量企画、盛…

9月3日、月曜日ではありますが、「第21回中川フォーク・ジャンボリー」は、佐藤GWAN博さんをお招きしての、トークとライブがございます。ぜひ、お詰めかけ下さい。http://d.hatena.ne.jp/banka-an/20180724 佐藤博、という同姓同名のミュージシャンがいる…

古ツアさんとのコンビによる「古本」企画で、再び「千葉」入り。常磐線コース。今度は古ツアさんと一緒。柏へ行く。モディ古本市、太平書林を覗き、松戸をかすめて、金町で「書肆久遠」と喫茶「道」。最後が日暮里「あほうどり」。このあたりがぼくの限界な…

もう秋なのか。信じていいのか。空に筋雲、トンボも浮いているのを見た。 昨日、まだ明かせない企画が進行中で、千葉へ。平井の「平井の本棚」を覗いてきた。そのまま総武線で乗ったり降りたり。ついでに、かねてからの願望だった検見川「広徳院」へ。拓郎が…

昨日、なんとか夕方までに「サン毎」原稿を送付。上原隆、南陀楼綾繁両氏の新刊がメイン。次回は「市場」もの3本を立てるアイデアを考えている。 『東京山手下町散歩』地図が、墨田区、東向島の東側が切れている、と書いたが、これは2008年版。ぼくは改訂す…

野口冨士男『私のなかの東京』は、正確な記憶と文学遍歴を、すべて実地に足で踏破した調査で裏打ちした、貴重な東京散歩。約40年前のことだから、いろいろ変化があって、いま読むと、また興味深い。酒を呑まず、魚を食べない偏食の野口は珈琲好き。神楽坂の…

なんとか、締め切りに合わせ、村田喜代子『火環』書評を送付。ホッとする。経験則はある程度役に立つが、一回いっかいが勝負、というのが書評および原稿の世界だ。「雲遊天下 36」(2004年6月1日号)が出てきて、古書桃李(寺田信)さんが一文を寄せている…

書評用の村田喜代子『火環』読了。あいかわらず、いろいろ読んでいる。荻原魚雷編/梅崎春生『怠惰の美徳』に続き、中公文庫新刊で、こちらは解説魚雷くんで古山高麗雄『編集者冥利の生活』が出ている。「編」ではないが、解説を読むと、魚雷くんの意見がセ…

また深夜に目覚めてしまって、眠りを待つのをあきらめ、起きてくる。このところ、ベッドを舟にして、ゆらゆらとまどろみながら本を読み続けている。おかげで、めちゃくちゃ読める。昨日は、アン・タイラー『パッチワーク・プラネット』、佐伯一麦『渡良瀬』…

台風一過の昨日、西荻から。盛林堂補充、音羽館へ寄って、ひさしぶりに広瀬くんと喫茶店で情報交換。ラピュタの招待券2枚もらう。これは行こう。均一でドアノー展の図版300円と、どうしても今読みたくなって、元本もちくま文庫も持っているのに種村季弘『雨…

一日の半分くらいは、ベッドで寝転んで本を読んでいるのではないか。ほとんど病人である。「古通」連載のイラスト地図、知人からの暑中見舞いの返信を投函するため、ようやく外へ出る。秋の気分である。 山頭火を読んで、丸谷才一「横しぐれ」を再読、か再々…

地下の室温、26℃台まで下がる。こうなると「涼しい」という表現を使ってもよさそうだ。あきらかに、空気がひんやりしている。 このところ、ずっと岩波文庫に収録された『山頭火俳句集』を熱心に読んでいる。「俳句集」と言いつつ、日記や随筆も収められ、研…

夏葉社から『山の上の家』という庄野潤三作家案内ともいうべき素敵な本が出た。http://natsuhasha.com/news/yamanouenoie/なんともいい仕上がり。これをカバンに入れて持ち歩くだけで、少し空気が涼しくなる。島田潤一郎さん、渾身の仕事である。私も「庄野…

8月は月刊の締め切りが早まる。「古通」の取材をせねば、と早稲田へ。ようやく「古書ソオダ水」へ行けた。60~70代の元文学青年が始めました、というようなびしっと純文学と古書の品揃えで、しかし店主は若い。レジで関西弁で喋っていたような感じがしたが、…

昨日は外へ出ず、まじめに「サンデー」「學鐙」の原稿を書いて送付。両方で書き方を変えて取り上げたのだが、岩波文庫に入った『山頭火俳句集』。飴をぺろぺろ舐めるように、ずっと読んできた。「どうしようもないわたしが歩いてゐる」というような、ザ山頭…

あ、もう8月ですか、そうですか。なにもせぬまま(まったくやる気が起きず)、ボーッと病人のごとく生きてる間に締め切りが立て込んできた。自業自得である。先日、NHKで吉岡秀隆が金田一に扮したドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」を見て、原作に手を出し…