2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「雲遊天下」発売!

中央線の情報誌「ぐるり」を休刊させた五十嵐くんが、「雲遊天下」をリニュールオープンさせた。特集は「雑誌のゆくえ」。64ページ、525円。これぐらいの雑誌がいちばん読みやすい。山川直人さんのイラスト表紙もいい。巻頭はぼくが田村治芳さんに「彷…

山口組と飲む

今日はずっと野呂邦暢。古本、古本屋、読書話はなるべく拾おうと思ったが、それだけで一冊になってしまう。いやあ、困りました。文章のいいものも優先したいし。それでも第一次粗選りが終わる。 午後、仮眠。このくせがなかなか治らない。岡本喜八「江分利満…

芥川「蜜柑」に隠された謎 スムース13号発売!

午前中、共同通信書評、パット・セイン『老人の歴史』東洋書林をなんとか仕上げて送稿。締め切りに間に合った。500ページ近い大冊の、さわりを撫でるように紹介した感じだ。正午ごろ神保町。和洋会を少し覗き、三冊買う。永井萠二『ささぶね船長』新潮社…

天使の入江

ジャック・ドゥミといえば「シェルブールの雨傘」だが、初期に撮った「天使の入江」というのを、昨晩CSで観た。こいつはよかった。DVDボックスの紹介文を貼付けておきます。「【天使の入江】 銀行員のジャンは、同僚の影響でギャンブルに嵌まり、父親に…

サバイバルに自信なし

朝、早起きして、ちくま文庫に入る嵐山光三郎『昭和出版残侠伝』解説を書く。5枚くらいの短いもの、といっても、それなりに苦労した。 「ビッグイシュー」には、川端康成『みずうみ』新潮文庫について書いた。 歯医者通いが続いていて、今日、前歯2本を入…

三重県は8軒

古ツアさんが三重県宇治山田の古本屋「ぼらん」さんを訪ねていて、これがまた楽しいレポートになっているが、さっそく三重県の古本屋状況を日本の古本屋で確認したところ、組合加入店に限るが、なんと通販専門を含め8軒のみ。かつては、万陽チェーンだけで…

スムース 出ます

林哲夫さんのブログで「スムース 晶文社特集号」の表紙と目次が発表されています。http://sumus.exblog.jp/ おお、かっこいい! 新書っぽい縦長サイズとなります。2月中には出るのじゃないでしょうか。 ご期待ください!

田村治芳さんデー

田村治芳さんから古書組合の月報を送っていただく。昨年8月号。ここに東部の古書ことば(山崎賢)さんによる「泪橋古書展顛末記」という記事がある。40数年間、一般のお客さんには禁断の場所、その昔ここは日本のアウトローが集まる場所で古書展が行われ…

またもや「シャンソニア」

いやあ快晴。めずらしく10時まで寝ていた。昨日は、五反田即売会。一回、抜けたけど、やっぱり五反田は楽しい。がさごそと10冊買う。江藤淳『海賊の唄』は昭和34年、みすずから出た新書判のシリーズの一冊。威容たる文業を積み重ねた江藤の若き日の著…

柘植文はおもしろい

「出身:群馬県 住んでいる場所:埼玉 趣味:読書 特技:石破大臣のモノマネ。そんな地味女子大生・野田さんの素晴らしき地味女子ライフ」を描いた柘植文(つげ・あや)の『野田ともうします』は、昨年読んでもっともおもしろいマンガの一冊だったが、格安バ…

八王子、古本とユーミン

昨日は三本原稿を書き、今日は朝から、一つ書いた。中央公論新社の「新書大賞」に、ぼくは南陀楼綾繁さんの『一箱古本市の歩きかた』光文社新書を昨年の新書ベスト1として選んで書いた。これはもう当然でしょう。選ぶのにまったく迷いませんでした。 今週「…

たくさんの人に会った一日

昨日、池袋「往来座」外市で、塩山御大から「いまのブログの画面、読めねえよ。拡大してもダメ。そういう人、多いと思うよ」と言われ、またデザインを変えました。これでどうでしょう、塩山さん。 この日、陽の射すところはさほどでもないが、往来座が入るマ…

荒井由実「ひこうき雲」

昨晩、テレビでいいものを見た。1973年発のユーミンの初アルバム「ひこうき雲」のマスターテープを、録音当時のディレクター、エンジニア、それに演奏したティンパンのメンバーと聞き、語り合うというもの(ギターの鈴木茂はお薬の一件で欠席)。かつて…

コクテイル、ラスト

これは昨日の話だ。月二回の集中力を要する、重苦しい長編原稿を、朝早く起きて、なんとか午前中に送稿。 自転車にまたがって、駅へ。しかしサドルが低いなあ。娘に新しい自転車を買って、もうそんなことはないが、一時、ぼくの自転車を何度か娘が使ったこと…

盛林堂すごい!

直木賞、白石一文、佐々木譲さんに決まった。佐々木さんは、神保町でインタビューしたことがある。穏やかな一流企業の管理職、というイメージであった。おめでとうございます。 昨日は、ラジオを終え、帰宅してのち溜まった新刊を音羽館へ売りに行く。いつも…

冬の日あれこれ

昨日とはうってかわって蒼空が広がる天気。ただし風は強い。「ブックジャパン」用に辻原登の新刊『抱擁』新潮社を読み、原稿を書き始める。 何気なく金原亭伯楽『小説 古今亭志ん朝』(本阿弥書店)を読み始めたらおもしろく、速読でだが読了。結婚前に、ひ…

みぞれまじりの心なら

おお寒い。午前、歯医者へ。山中伊知郎みたいな喋り方の先生に、ずっと週一で治療してもらっている。もう半分以上、銀冠で舗装され、007のジョーズみたいになってきた。歯を噛み合わせると、カチカチと金属音がする。お金がかかります。 その足で国立まで…

文學ト云フ事

今日は寒かった。全世界的に寒波にみまわれ、欧米、中国でも積雪。 今年初の「あった、あった。」は1977年臼井吉見『事故のてんまつ』を。ガス自殺した川端康成が死にいたるてんまつを、半月前に、執拗に乞われて女中となった十代の娘を語り手に小説のか…

古本初買い出し

昨日は、高円寺即売会、都丸、ささま、音羽館、興居島屋と流れていく。それぞれの駅周辺には、ほかにも古本屋さんがあるのだが、なんせ、体力がなくて、とてもまわれない。行くところが限られてしまう。 初買い出しとあって、20冊ぐらい買った。それでも5…

デザイン変えました スムースお待たせ!

ブログのデザイン、変えました。ちょっとシブくなりましたかね。宮部みゆき『理由』を新潮文庫で読み始めています。先行して出たのは朝日文庫ですが、どうもぼくは新潮文庫のほうが読みやすい。すいません。『理由』は、いやあ、おもしろいです。映画がかな…

都心へ初出

パソコンのことで、みなさん教えてくださってありがたいです。じつは、プリンターさえ、買ってから一度も使ってないのです。信じられないでしょう。信じられないです、ぼくも。もう少し習熟しないと、書き下ろしの時など、苦労することになるのがわかってい…

改行すると半角ブランク

ぼくはパソコンで原稿を入稿しているが、それが縄文期みたいな使い方で、ただワードで横書きで原稿を打ち、ファイル保存して、原稿をコピーペーストして、メールの画面に貼付けている。ところが、その際、メールの画面にペーストされた原稿が、ズラズラと棒…

まつごぉ〜!

蟲文庫さんからメルアドを教わり、ようやく「cavin」の原稿15枚を送る。「淋しい東京 夏目漱石『門』を読む」というタイトル。どうにか滑り込ませた感じか。一度書いたものを捨てて、新たに書き直したので、やっぱり疲れた。いやらしい話だが、タダ原稿な…

岡崎武志商店オープン

またたくまに三が日が過ぎ、昨日から岡崎武志商店オープンだ。 ちょっとぼくには手に負えないなあ、生田さんに謝ってキャンセルしようかと思った『河原者ノススメ』書評、なんとか締め切り日に送付。この、なんとかしてしまうという技術はいいのか悪いのか。…

2010年

もうとっくにあけてますね。前にも書いたことがあるが、この365年で一年が円環するというのは、まことにありがたい習俗で、このとりあえずのリセットがなければ、気の狂う者が続出するだろう。新年で旧年のことはちゃらになり、また新しく始まるという気…