「我と来て遊べや親のない雀」「痩蛙まけるな一茶是に有」「明月をとつてくれろと泣子哉」「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」と、べつに句集を読んだわけでもないのに、一茶の句が頭に入っている。それだけ広く人口に膾炙した俳人というわけだ。しかし、俗っぽいというか、芸術性が薄いというか、関心は薄かったが、「サン毎」で取り上げるため選んだ角川文庫ビギナーズ・クラシックス日本の古典『小林一茶』を読み始めたらめっぽう面白い。寝床で読み始めて、あっというまに読了。これは編者で執筆者の大谷弘至(1980年生まれ)のおかげ。人生の苦境、孤独と放浪、そこから「ひねくれ」と思われていた一茶の句境から「明るい向日性」を見出し、清新な一茶像を描き出した。句も「大の字に寝て涼しさよ淋しさよ」など、なんだか山頭火にも通じるようなユーモアと抒情がある。きわめて近代的な俳人、というのも大谷の見立て。まだまだ知らないことがたくさんある、という一点で、先を生きる勇気が沸いて来る。
明日は、守口「たられば書店」一周年ということで、急きょ守口へ。野外のイベントで山本善行と一時間ばかり喋る。「たられば」山本くんを応援しに参ります。一泊してすぐ帰る。やること多し。
あ、明日のことですが、会場は「たられば書店」ではなく、京阪百貨店前の「カナディアンスクエア」(屋外)になります。お間違いなきよう、よろしくどうぞ。駅前すぐ、みたいです。
(地図:https://goo.gl/maps/uM22dJVZRhq ※当店から、徒歩5分ほどです)
どうも、こういうことらしいです。いまごろ、何言うてんねん、という話しですが。
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