なんとなく、富士急行に乗って、富士山が見たくなってきた。富士山駅(旧「富士吉田」)へは何度か行っている。身延線青春18で完乗し、最後の方、ぐるりと富士山を車窓に見ながら電車旅をしたこともある。富士山は登山をしたいとはまったく思わないが、ときどき近づいて見たくなる。赤瀬川原平が『名画読本 日本画編』(カッパブックス)で、北斎「神奈川沖浪裏」を論じるなかで、富士山の偉大さを「不動産的に見たらその価値ははかり知れない」と書いて、その発想と着目のセンスに驚いたことがある。富士山の「不動産的価値」をはじきだしたデータって、あるのだろうか。
富士急行青春18は使えないが、大人の休日パスならOKなのだ。ちょっとその気になってきました。