2016-01-01から1年間の記事一覧

「伊豆半島の年の暮れだ。日が入って風物総てが青味を帯びて見られる頃だった」。志賀直哉「真鶴」より。そんな一節を思い出す、晴天の年の暮れである。 昨夜は原書房・百町邸で西荻古本者忘年会。これは昨年に引き続く、古本臭がプンプン漂う同じメンバー、…

寒い朝、6時に眼ざめ、リビングのストーブに火を入れる。ちび猫2匹がエサを求めて飛びかかって来る。 昨日、昼飯をたべていたら、ケータイに着信。国分寺ブラザーズの牧野さんから。なにごとならんと出てみたら、この日、2時から初台オペラシティで「第九…

晴天、北風、地震の昨日、午前中に八幡山「大宅文庫」へ。もっとあるかと思った記事が、検索すると思ったより少なく、一時間ほどで作業終了。コピーを待って世田谷某所へ向かう。最初は渋谷へ出て田園都市線と思ったが、路線図を見ると、そうか下高井戸から…

小津「一人息子」で、日守と飯田の母子が、荒れた野原でしゃがんで語り合う(母は子へ、不満をぶつける)場面があり、そのバックに四本の煙突が見える。てっきり千住のお化け煙突かと思っていたが、日守が住むのは江東の海に近い埋め立て地らしき場所で、位…

某所に出した請求書に不備があると言われ、速達にて再送。まったく、なんでこんな簡単なことができないのか。事務仕事をしている人には、信じられないだろうが、そうなのだ。どこかで、ああイヤだイヤだと思いながらやるので、ぞんざいになる。各媒体から大…

おおクリスマス、ですか。招待券プレゼントの応募ハガキをせっせと書き、ようやく当った一枚で、本日午前10時スタートのなかの芸能小劇場「文菊の芝浜」を聴きにいく。受付で整理番号つきチケットと引き換える。文菊は初めて。予備知識もなく聞いたが、いや…

手がちょっとでも空くと、あそこへ行きたい、ここへ行きたい病が始まる。浦安で「青べか物語」探索(もう、何も面影は残っていなさそうだが)などと、千葉地図を片手に妄想していると、旧江戸川に「妙見島」という中州を見つける。こちらはぎりぎり東京都。…

暖かく、風が強い日。小雨がぱらつく不穏な予兆。「ギンレイ」で久しぶりに2本まとめてみる。ドイツ映画「帰ってきたヒトラー」、アメリカ映画「リトル・ボーイ」。ところが、どちらもぼくは引っかかりがあり、どうも楽しめなかった。前者は老人、後者は子…

『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』(原書房)が、神保町「東京堂書店」の売り上げ6位に食い込んでます。イラストつきサイン本を作ったのがよかったか。いずれにせよ、東京堂さまさまです。盛林堂、善行堂からも追加注文がありました。いい出だしで…

昨夜、「中川フォーク」ライブ&忘年会を終える。ビンゴの景品、忘年会食料買い出し等でいちにち走り回る。予約された14名、キャンセルなしで全員参加と、ありがたい結果に。五郎さんのボブ・ディラン話と、ディランの歌。宴会に突入して、席あたたまったの…

寒い朝、家族のなかでいちばん早起きしたぼくがリビングのドアを開けると、ちび猫2匹が足下に飛びついてみゃあみゃあとエサを催促する。すさまじい所望ぶり。自分の朝食より、まずは猫のエサ作りから始まる。 昨日は国立「ビブリオ」会場にて、北條くん、ぴ…

「サンデー毎日」今年の回顧を、午前中に送付。今年まだ、けっこう原稿締め切りが残っている。小説は『コンビニ人間』を。 昨日、準備をしてあわてて神楽坂へ。新潮社で梯久美子さん『狂うひと』の著者インタビュー。梯さんとは、「週刊ブックレビュー」出演…

さわやかな朝。二匹のネコも元気だ。昨夜、ようやく梯久美子『狂うひと』を読了し、6枚に及ぶメモを元に、インタビューの構成を考える。 「古書通信」連載、今月号は横浜・山手の「自然林」さんの探訪記。神奈川近代文学館「安岡章太郎展」とあわせて。次回…

昨日は「アカハタ」の仕事で渋谷NHKへ、来春から始まる大河「直虎」の第一回DVDを見にいく。帰り、西荻「盛林堂」へ。先日のイベントのお礼と、『気がついたら』原画展示の様子を見に行く。柱を利用して、タテにうまく小さな原画を配列し、見映えのあ…

昨日はいちにち、ゆっくり骨休めしたいところだったが、高円寺「抱瓶」で四月と十月文庫7、遠藤哲夫文・田口順二絵『理解フノー』の出版記念会があった。牧野組の座付きギター弾きと化したぼくは、駆けつけなくちゃならない。「我が良き友よ」を替え歌に「…

昨日、「銀盛会館」で、無事「オカタケ&古ツア」イベントを終える。血の一滴まで搾り取ったように、激しく疲れた。でも楽しかった。新刊『気がついたら』も22冊売れた由。ありがとうございました。肉筆原画は6点のみ売れる。原画展を銘打ったが、古本を漁…

いよいよ本日です。最新刊『気がついたら本ばかり読んでいた』(原書房)で描き下ろした肉筆挿絵原画を展示、販売しております。小が1000円、大が2000円です。いずれも肉筆の一点ものです。店番しながら着色、落款入れ、サインをするつもり。例によって、盛…

ぼくぐらいのライターでも年末進行は押し寄せ、日々、二、三編ずつぐらい、原稿を書く。今日は、午前にようやく「古通」の連載原稿を。樽見さんから電話をもらって、締め切りが早まってると知り、手持ちのネタで急いで書いたのだ。いさかか旧聞になるが、10…

昨日、彩の国古本まつり最終日を一時間強、なでまわして西武線で新宿。枯葉舞う冬の靖国通りを1キロほど歩いて原書房へ。初・原書房訪問し、できたての『気がついたら本ばかり読んでいた』を受け取る。『古本病のかかり方』以来の上製本なり。バラエティブ…

「世界ふれあい」がロンドン、ノッティングヒル界隈を。バディントン駅からすぐ駅前のリトル・ベニスという運河へ。河に繋留された船をそのまま古本屋にしている男がいる。見ると、ペーパーバックが多いようだが、渡した板に本を並べている。これで食ってい…

前夜の一年七組忘年会のことを善行堂ブログで読む。11月に同窓会をやったばかりなのに。いや、今年8月の善行堂還暦ライブが同窓会みたいなものだったし、9月の「たられば書房」オープニングイベントにも、一年七組同窓生のぼくと善行が出ていたから、やは…

シングル盤音楽を深く考察する「ドーナツボーイズ」連載第二回がアップされました。今回は「鉄道歌謡」であります。以下、アクセスしてください。連載存続は、みなさまのクリックと「いいね!」次第でござるよ。 https://entertainmentstation.jp/57287 告知…

じつはわが家に昨夜、二匹の仔猫がやってきた。7年ほどか、飼っていた真っ白な猫「マシロ」が今年急逝し、ぼくは、自分の胸の内では、もう生き物は飼わないほうがいいと思っていたが、結局、家内に押し切られて、新しいのをもらうことになったのだが、いき…

盛林堂書店HPのツィッター書き込みで開示されたから、書いてもいいと思うんだが、西荻・音羽館が、12月から1月の半ばあたりまで、しばらく店を休むという。広瀬くんが古書組合の理事になり、そっちに手を取られ、店を留守にすることが増えたことに加え、…

昨日は「赤旗」「試写室」の仕事で、NHKへ試写を見にいく。滝藤賢一主演による三重発のドラマ「ラジカセ」。これは見応えもあり、面白く観ました。 今日は、角川春樹事務所へ、角川春樹さんの取材。二時間、たっぷり、角川文庫、角川映画、薬師丸ひろ子、…

早起きして、どうにか、あわただしく「サン毎」のレギュラーページを送稿。毎週、綱渡りなり。 あっというまに12月か。ここで12月に、みなさんにご参加いただける催し、イベントをまとめておきたい。 1 3日(土)「新潮講座3」神保町ツアー 13時半から2…

シングル盤を2人で語るウェブ連載が始まっています。第一回は映画「砂の器」に映り込むシングル盤二枚の謎の解き明かし、であります。 https://entertainmentstation.jp/56538 から無料でアクセスできます。「いいね!」をクリックしていただくと、連載が長…

唐澤平吉・南陀楼綾繁・林哲夫編『花森安治装釘集成』みずのわ出版、をいただき、すぐ手に取りながら、これは簡単には紹介できない気がしていた。ここに、編者三人がこつこつと自力で集められる限り集めた花森装釘本が、カラー図版で総ざらえされている。目…

雪の朝である。ニュースでは、都心の雪風景が映し出されているが、当方の住む東京西郊では、雪はもっと激しく降っている。地面は真っ白だ。ちょうど、何度目かの映画「細雪」の録画残りを、ひき続き朝に見ていたら、石坂浩二が雪子が嫁に行くことを哀しみ、…

揚羽堂さんが、先日のコクテイル古本飲み会のシャシンをアップしてくれている。ぼくは色紙にも河島舒文堂と書いたけど、舒文堂河島書店が正しい。河島くん、ごめんなさい。勤労感謝の日だけど、働く予定。あれこれ12月のことで、すでに頭がぐしゃぐしゃだ。 …