われらが、詩の伝道師・ぴっぽさんの詩イベント「ポエ・カフェ」が、100回を迎えるという。西荻ブックマークも今年100回。まだ16回にしかならない「中川フォーク・ジャンボリー」の裏方を務めているが、それでも大変で、100回は気の遠くなる数字だ。まずはぴっぽさんに拍手を贈りたい。よくやったなあ。100回記念はお食事付きのイベントになる由。すぐ満席になるだろう。http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/
「くらきよりくらき道にぞ入ぬべきはるかにてらせ山の端の月」(和泉式部)。若き日の歌というが、やはり恋歌であろうか。現代短歌とみまがうべき、清新な感覚……って『折々のうた』の鑑賞を真似てみました。
「木は不幸ではない。冬の木は葉を落として素裸かもしれないけれど、不幸ではあるまい。そう言いきったかのようであった」(開高健「玩物喪志」)
ビレッジプレスから南陀楼綾繁さんの新刊『編む人 ちいさな本から生まれたもの』が出ます。個人誌、地域誌、ミニコミなどリトルプレスを「編む人」たち9人へのインタビュー集。竹熊健太郎村元武大竹昭子本間健彦、堀内「入谷コピー文庫」恭、山崎「谷根千」範子ほか。著者がいろんなことをよくわかっているため、そのことが相手にもよくわかるため、話者が心置きなく、はずんで語っていることが伝わってくる。聞き手になっている時でも、そこに著者の姿が感じられるのだ。南陀楼さんはインタビューの名手である。「雲のうえ」「四月と十月」の編集者として牧野伊三夫さんが登場。へえ、そうだったのか、と、わりあいお近づきになったのに、知らないこと多し。その牧野さんも同時期に『仕事場訪問』(港の人)が出ている。インタビュー集ではないが、取材した人々の息づかいを感じさせる著書である。
来週、その牧野さんと「雲のうえ」取材のため、北九州へ行きます。古本屋取材もできるといい。伊馬春部記念館のある「木屋瀬」へ行きたい。吉田松陰も立ち寄った。懐かしい宿場町。