「スムース」のメンバーで、古本市(神保町)を見たあと、食事をする夢を見た。林さん(食通)が知ってる店で、4階建てぐらいのビルが全階洋食店で、3階に通される。けっこう店内フロアは広いが、われわれは隅っこの、え、ここで食うのという狭いエリアが席となる。コの字にカウンターがぐるりとあり、背中がくっつきそう。ナンダロウくんが、山頭火のエピソードを集める仕事をしていると言う。協力するよ、と言ったが、いろんな仕事をしているんだなあ、と思う。
昨日はサンデーと、「アカハタ」山本周五郎展の原稿を書く。片岡義男『ターザンが教えてくれた』に、西川峰子の「峰子のマドロスさん」という曲が気に入り、シングル盤を買う話が出てくる。おもしろいなあ。「マドロスさん」が歌詞に出てくる歌謡曲も、これが最後か。というより、客船、貨物船、連絡船などの船員が出てくる歌も、あんまりないのでは。演歌ではあるのか。演歌の分野で、いまも新曲が量産されていることは驚くべきことである。若いころ、フォークやロックを聴いていて、年輩の人から「そう言いながら、おまえたちも、年取れば、演歌を聴くようになる。ぜったいだよ」と言われたことがあったが。
「あ、あ、あばよバイバイ 可愛いあの娘 波が呼ぶんだよ 風が呼ぶんだよ 白い帽子を 横ちょにかぶり 泣かせるつもりは ないけれど や、や、やっぱりおいらは 海のマドロスさ 」(山口洋子作詞)1976年
今週「週刊現代」に『ヨコハマメリー』の書評が掲載されています。「古書通信」は弘前について書いた。ただ、やっぱり一カ月以上たつと、なかなか書きにくい。取材して一週間以内に書くのがベスト。考えたら、まだ取り上げていない古本屋があるのだった。金町はどうか、目黒「弘文堂」も。日吉「ふもすけ堂」はどうか。古ツアさんが、徹底網羅してくれているので助かる。街あるきにはいい季節だ。