2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

殴られても死なないが

けっきょく、『ラブレター』を途中でやめてベッドに入ったが眠れず。ネコを枕元で遊ばせながら、ひたすら本を読む。プリモ・レーヴィ『アウシュヴィッツは終わらない』を読了。しずかだが、異様な感動をうける。収容所に入った新入りが働きすぎるのを見て、…

まるでそこだけ江戸時代だった

鈴木地蔵『市井作家列伝』右文書院、昨夜ベッドに持ち込み、今日一日持ち回り読了。めちゃくちゃ、おもしろい。寄贈していただいたのは一カ月以上前。取り上げられているのは、木山捷平、小山清、川崎長太郎、木下夕爾、小沼丹、野口冨士男など、気持ち悪い…

追加

深夜、岩井俊二の劇場デビュー作かな、「ラブレター」を一時間だけ見てやめる。これが最初の岩井体験でなくてよかった。これが最初なら、たぶんぼくは岩井俊二をその後見ていないだろう。というのも、手法としてはすでに岩井カラーが出ているが、男女で同姓…

夜明けは私たちを裏切るようにしてやって来た

それにしても暑いねえ。わが地下室は、ふだんでも階上より2、3度は低いかと思われるほどひんやりしているが、さすがに今日は一日中冷房を入れた。午前中、TBS用放送原稿を書く。『団地っ子の同窓会』東邦出版という本をとりあげる。団地で幼少期を送っ…

ああ「松葉」ね

朝、7時に目覚ましをかけたのには訳がある。世界わが心の旅で、山口昌男さんのベルギー編が再放送されることを、ケーブルテレビの番組表を見ていて知り、あわてて、目覚ましをかけた。そして、見た。ベルギーのギャルリ・ボルティエを始め、訪れた古書店が…

須雅屋の古本暗黒世界はさすがや!

昨夜、みなが寝静まってから、ネコが地下に降りてきて、ベッドで灯火、本を読んでいるところへもぐりこんでくる。サリンジャー『フラニーとゾーイー』を読んでいたのだ。けっきょく、ひと晩中、ネコといっしょに眠ることになる。 退屈男さんに教えられたブロ…

「ブ」オープン、初日にいく

東大和「ブ」開店の日。もとアイ・ワールドに隣接する八百屋のあったところ。すぐ隣に新刊書店もオープンしていた。これ、どうなのかね。新刊書店と「ブ」が隣接するって。荻窪の例があるけど。うちは家族ででかけたのだが、着いたのが11時前だったかな。…

もう「あきつ」ったら

暑い一日。朝、目覚ましかけて7時起き。五反田の日。電車のなかでサリンジャー『ナイン・ストーリーズ』を読みつぐ。駅前のCDで軍資金おろし、会場へ着いたのは9時10分過ぎ。あれ、こんなに早く、くらげさんが来てらあ。なんでも病院へ行く予定があっ…

腹をこわして大慌て!

午後、『古本道場』にまつわるテレビ取材で、神保町へ。「王様のブランチ」という番組にビデオ出演する。また角田さんとコンビで、あれこれタレントのようなことをする。同番組で本の紹介をしている松田哲夫さん、西秋学さんが心配して見にきてくれる。西秋…

いちばん高いのがじゅんとネネ

雨、午前中は仕事。午後、神保町「新宿展」へ。今江祥智『きょうも猫日和』マガジンハウスは、著者の猫に関する文章を集めた本。300円。装幀となかのイラストは宇野亜喜良。『ガリバーの虫めがね』は尾辻克彦研究読本、210円。佐藤春夫『光の帯』講談…

薄いオレンジのジャケットを

「お父さん、今日は夏至だって」と娘が夕食どきにいう。「夏至ってなに?」と聞くと、「あのね、昼が一番長くて、夜が短いんだよ」「そうか、ブックオフでいうと、どういうこと?」「……えっと、105円の本がたくさんあって、半額の本が」……しめしめ、だい…

クリーネックスはそのままで

訂正 名古屋で古本の講座を持つ、という話、主宰は名古屋新聞ではなく、中日新聞です。失礼しました。 先週、少しいそがしく、日曜はバーベキューの会、とあわただしく過ぎ、月曜日がまた始まる。朝、朝日の2面だかに、石神井書林、内堀さんのコラムが掲載…

小金井公園でバーベキュー

薄曇りの天気。朝から支度して、家族で小金井公園へ。娘の幼稚園時代の父母仲間で、年数回、宴会を開いてきたが、この日は、そのなかの一人が中国へ単身赴任するので、そのお別れ会。「中央公論」用に、莫邦富『日中はなぜわかり合えないのか』平凡社新書を…

ネコが膝に、痛いっ、噛んだらあかん!

さて、6月も半分過ぎました。ええっ、そしたら、今年ももう半分近く過ぎたってことか。そうです、そのとおりです。ああ、と溜め息をつく。48歳にもなって、いまだこんな情けない気持ちで生きていくとは、思ってもみなかった。言うてもしゃあないこと、言…

矢沢永吉が書いた『閻魔さんの休日』

昨日の日誌で、ゴンチチを聞きながら「論座」を書くといいながら挫折、寝てしまう。ずっとこのところ、2時間、3時間と眠りをつなぎながら、仕事をこなしてきたが、ついにダウン。今朝おきたら10時近かったから6時間は寝たわけだ。おかげで、午前中に放…

頭と胴体と脚がバラバラですわ

TBSの朝。2時間ほど仮眠をとって出動。 丸谷才一『綾とりで天の川』文藝春秋、を取り上げる。朝食会を少し早く抜け出し、ハイヤーで表参道へ。「ヨックモック」で角田さんと毎日新聞の取材を受ける。外は雨。インタビュアーが、よく知っている桐山さんな…

梅雨ですねえ

えー、これはほんとに私的な心覚えです。昨夜遅くまで原稿を書き、寝酒をやりながら、テレビをつけると、フジで3時ごろからドキュメンタリーをやっていた。東京ニューシネマパラダイスと題し、下北沢のミニシアターで映写技師をする女の子、自分で無声短篇…

月一回名古屋行き

このところ、深夜まで起きているのは、仕事もあるが、映画を見るため。昨夜というか、日付けでは今日だが、岩井俊二「スワロウテイル」を見てしまう。近未来、円の強くなった日本、東京に海外から流入してくる民をえがく。中国語、英語が飛び交い、字幕がや…

で、今日はがんばりましたっつって

昨夜、遅くにCSで是枝裕和「ディスタンス」を見てしまう。「誰も知らない」「幻の光」とうなりっぱなしで、とても見逃す気になれなかった。これまた、静かな空気のなかに狂気を秘めた、すごい映画だった。最初、微妙な空気を見せつつ、何も語られないまま…

ええなああああ

朝8時。ひさしぶりにCSのTBSチャンネルで「天国の父ちゃんこんにちは」を見る。森光子主演のシリーズ。「おくさん、パンツ屋です!」の掛け声が強烈。このあと、昼まで二度寝。 午後、外出。夕方4時、西荻「音羽館」集合で、今年の「おに吉」の打ち合…

元気のないときは、子供のときのことを思い出せ

ちょいと、文庫の整理していたら(文庫の本棚、10本以上あるのだが、それでも入りきらない)、コーナーに積み重ねたなかに、宮本輝がごそっとあった。いつ買ったのだろう。一冊のなかに挾まれたメモでわかる。もう4、5年前、「旅」で大阪文学案内をした…

文庫解説の見本

午前中、遅れたサンデー毎日書評書く。午後、まだ明かせないのだが、某テレビ局が撮影に来る。白ネコ(マシロ)、来客に興奮。録画中も動きまわる。しかたなく、2階の妻の部屋へ隔離。 夕方、東京駅へ。車中、宮本輝『幻の光』読了。やはり表題作がだんちに…

「幻の光」に国道駅ガードが出てきた

夕方、CSで是枝裕和監督のデビュー作「幻の光」を見た。主演は江角マキ子。是枝監督作品は「誰も知らない」でノックアウト、という感じだったが、この「幻の光」もいい。原作は宮本輝。尼崎の若夫婦。生まれて三カ月の子供があり、夫は工場づとめ、安アパ…

ネコが地下に降りてきた

日本サッカー、勝ちましたね。ああ、ぼくもこういうこと、書くようになったんだ。まあ、サッカーのほうより、「日本」のほうに、強く関心がいくんだね。日本人だからね。しかし、大黒、ずっと出してほしいよ。だめなの? 彼が入る前は、なんか、いつもダンゴ…

追加 世界でいちばん狭い古本屋

午後、装幀家の間村俊一さんがファクスを送ってくれた。デイリースポーツの記事、2つ。1つはタイガースの今岡のラーメンができたというニュース。今岡ラーメン。大事なときになに、やってんねん。2つ目がびっくりぎょうてん。沖縄那覇市に畳一枚より狭い…

四月物語

昨夜、CSで岩井俊二『四月物語』を見た。いまさらって、話だろうが、これがいいんだなあ。表立った派手なドラマはなく、しかし日常のなかの細かいドラマを、繊細に、美しい映像で追いかけていく。四月、北海道から上京してきた女子大生、松たか子。初めて…

ほんとうに明るい、空っぽの気持ちになって

今日は一日家にいた。午前に外出した妻が夕方に帰ってきて、「へえ、ずっと家にいたの。珍しいねえ」と言う。そうなんだよなあ。いつもはむずむずしてくるんだが、今日はなんだか気がのらず、本を読んだり、ゲラをチェックしたり、ネコと遊んだり、だった。…

やはりさびしいのか子猫ちゃん

10時起床。このところ、起きるのが遅いな。夜、みんな眠って、ほおっておかれるのが不満らしく、ネコが、妻と娘が寝ている二階まで上がっていって、ドアの外でミャア、ミャア泣くらしい。そして朝、家族が起きてくると、足元にじゃれついてくる。やはり寂…

サッカーでねむたい

昨日、夜中、サッカー見ちまった。勝ったからよかったけど。負けてたら、4時近くまで起きてた甲斐がないよね。で、今朝起きたのは10時だ。午後から、筑摩書房の単行本の取材で、東京駅地下街、八重洲古書館へ。せっかくだから神保町経由。城南展では、ざ…

わしゃ、プータローか!

にわかにいろいろなことが倒れかかってきた。秋に二つの大学の文化講座で数回の講義をすることになり、そのために講義のタイトル、内容を書いて送らねばならない。一つの大学は、あれこれ記述せねばならない用紙が送られてきて、埋めていく。いちばん苦手な…