2017-10-04から1日間の記事一覧

昭和28年、大学を休学した井上ひさしは、岩手県釜石の国立岩手療養所に職員として入る。患者の大部分は結核で、入院費は一割自己負担であった。それを徴収するのが井上の役目であったが、所長は、みなお金に困っているんだから金は取るな、と言った。「ほん…