2011-01-01から1年間の記事一覧

鶴見俊輔『象の消えた動物園 同時代批評』(編集工房ノア)で、ナンシー関について触れた一文。 「今の世の中『得しないと損である』が常識となっている。」/これは一行でこの時代の日本を要約し得ている。 1927年に出た松崎天民『銀座』のこんな一行。…

明日から始まる「ふるほん日和」、朝日新聞に雨で23日に順延とありましたが、一部、開催されるようです。盛りだくさんで、一息では飲み込めないですが、くわしくはこちらを。 http://furuhonbiyori.seesaa.net/ トンカさん始め、女子の古本屋が多数、箱で参…

朝、TBS、目覚ましかけたのに、切ってしまったのか。妻に車が来て、待ってるよと起こされたのが、出発するはずの6時半をとっくに過ぎた7時。ええ、迎えの人、もっと早く、チャイムを押してくれればいいのに、と自分のミスを棚にあげて3、4分の支度で…

加藤和彦のドキュメントを見たもので、「ボレロ・カリフォルニア」を買う。微妙な感想を抱く。 TBS放送原稿、長谷川晶一『最弱球団』を送る。 「古通」連載は、山形県鶴岡の「阿部久書店」。次は、根岸か、それとも都内温泉をからめた散歩にするか思案中。…

今週発売「週刊現代」に、川上弘美『神様 2011』の書評を書きました。 今日も「ライスカレー」を二回分、見る。おもしろいなあ。まったく英語を解さなかったケンが、「不思議だ、ジェーンの話している英語がわかる」と言うシーンがある。見ている方も、ケン…

昨日は秋晴れ。半袖の人も多い日より。午後、外出。池袋「ますく堂」へ。「古本屋をやるぞ」と志を抱いて上京してきた小さな女性が、思ったより早く、夢を実現させた。池袋西口。西口公園を抜け、劇場通りをわたり、西池袋公園の中央の道をすすむとすぐ、右…

11月27日、第二回くにたちコショコショ市が開かれることに決まりました。場所は、「谷保」駅からすぐ。「やぼろじ」という場所。くわしくは、プロデューサーの蕃茄庵さんのブログによる告知を見てください。親切な案内になっています。同時に、というか…

昨日の谷崎賞受賞パーティ、いやにスーツ、ネクタイ姿が多かった。あたりまえだろう、と言われるかもしれないが、ほかの出版パーティでは、われわれライター族はいたってラフな格好で出席することが多い。今夜は知ってる人に会えないかなあ、と思っていると…

前倒しでいちにち早いサンデー毎日。神保町をなでて日比谷。東京会館のカフェで中公のTさんと打ち合わせ。書下し新書一冊分のプリントアウトしたのをもらう。書き過ぎて、かなり削らないといけない。書き足すよりは楽。その上で、全体を調整。あとひとふん…

今月、23日西荻ブックマークは「よみた屋」の澄田さん登場。音羽館の広瀬くん、ささまのノムラくんと同じ、もと「高原書店」高原担の高弟たちです。そうか、三浦しをんさんも、「高原」で値付けをしていたんだ。澄田さんは、「おじいさんの本買います」をキ…

東京野球ブックフェア

先日、ここで紹介した『最弱球団』を中心に、野球に関する本のイベントが、以下行われます。場所はおなじみ「相生の里」。秋の日曜日、野球好きにはたまらん催しもの。おでかけください。 ****************************************************************…

「クウネル」で封筒

ゲオへ行くが「いつか読書する日」はなかった。健さんが新作を撮るというので、見てなかった「ホタル」を見たが、どうもねえ。あらゆる違和感をぶちこんだような仕上がりで困ってしまった。 「あった、あった。」は、昭和二年初版、再版分の『軽井沢と附近の…

いつか読書する日

つん堂さんが、昨日の「秋も一箱」の模様をたくさん写真をアップして紹介している。知ってる顔がいっぱい。ぼくは参加もならず、客としても行けなかった。新宿以東がとても遠く感じられる今日この頃である。 http://d.hatena.ne.jp/tundow/ そのかわり、と言…

「秋も一箱古本市」本日開催。11時から16時。天気もよく、よかったですね。詳細はこちら。 http://d.hatena.ne.jp/seishubu/河出文庫から山口瞳『人生作法入門』をいただいてます。「谷保」をずっと「やほ」と読んでいたが、こないだ「やぼろじ」を紹介した…

昨日は、TBSで小林信彦『流される』文藝春秋を紹介。都電の描写のところで、「私も昔、青山に住んでいまして」と森本さんが都電の話を始める。これがよかった。古き良き東京の風景をホウフツとさせる。ハイヤーで西巣鴨。昨年に引き続き、渡邊直樹教授の…

松岡正剛『外は、良寛。』をちょっとアマゾンで引いてみたら、すべて中古品。5829円が最低で、6000円台がけっこう多く、ウン万台もけっこうあって、いちばん高いのは4万8000円。しかも条件は「開き癖有。1994年・2刷。帯付。折有二枚。」。署名…

そうか、倉橋由美子『夢の浮橋』は、三月から始まり二年後の三月へ続く、季節の円環していく物語だったのか。この一作を遺しただけでも、倉橋の名前は残ると思います。買ったのは何冊目かの単行本での表記は旧字旧かなで、ぼくはあんまりこだわらないほうで…

スナック「ジャニーズ」

忘れないうちに、これだけは書いておかないと。10月1日付け「朝日」の「耕論」という紙面で、「スナックふれあい」と題し、三名がスナックについて語っている。これが新聞史に残る傑作。食べるスナックじゃない、「小さなスナック」のスナックですよ。釜石…

今年も「ブックスひろしま」の一箱古本市が11月5日に、横川駅で開催されるようです。続けることが大事。がんばってほしいですね。」 http://blog.livedoor.jp/okonomibonh/ 山野勝『江戸と東京の坂』(日本文芸社)、湊かなえ『境遇』(双葉社)をいただい…

本はここでしか買わない。

昨日のブログで「メルクマール」と書いたのは、「ランドマーク」の書き間違い。書きながら、「?」と思ったが、そのままで行って、しばらくたって「!」。 いま、ブックオフのことを書いてるんですが、ぼくが最初に行ったのは、いつ、どの店だろう。古本購入…

おお、鶴見花月園

午前、高円寺「好書会」。未所持の古本屋値段シール「小出書店」が欲しくて、講談社ロマンブックスの石原慎太郎『銀色の牙』を買う。200円。池谷さん、林哲夫さんに比べたら、まだコレクションが圧倒的に少ないが(30数種)、できるだけ、古本屋の値段シール…

岡満男『この百年の女たち ジャーナリズム女性史』新潮新書が届く。アマゾンから注文。あんまり状態よくない、みたいな感じのことが書かれていたが、選書だし、読めればけっこうと包みを開けたら、きれいですよ。ブックオフへじゅうぶん売れるぐらい。北村兼…

らもさん、いい。

昨日、青柳いづみこさんコンサート楽しみに、いろいろ調整していたのに、ついに行けなかった。ざんねん。柳宗悦展も招待券があったのに終わっちゃった。仕方ないが、たぶんちゃんとうまく時間を集中して使えば、どれも行けたはずなんだが、重苦しい気分だ。 …

これからも働いて遊びながらも生きて行く

午前、自転車を走らせ、定期検診。心電図は異常なし。ただし血管が後期高齢者並み。今月、ちょっと体調管理さぼりすぎた。自粛の10月。同病あいあわれむ人たちが待合室で所在なくテレビを見ている。待ってるあいだ、カポーティ『詩神の声聞こゆ』の「お山の…

昨日、夜、西荻ブックマーク。『本と怠け者』の荻原魚雷くんとトーク。魚雷くんのもの静かな所作と内面の強いこだわり、後ろ向きな発言もキュートで、場内、魚雷の魅力がさくれつ、の夜ではなかったでしょうか。いつもながら、お客さんの顔ぶれの三分の二は…

行かぬと決めたのに、今日の午後、コウエンジの中央線展へ行ってしまいました。落語のCDを5枚、あと本をいっぱい買ってしまいました。仕事すると誓ったのに。「ささま」へも寄ってしまいました。あーあ。そして、いまはくたくたです。だから言わんこっち…

つま恋五周年

昨晩「つま恋」友、白石から電話あり。「五周年やな」というから、何かと思ったら、そうか、つま恋の拓郎&かぐや姫ライブが五年前のこの日だったんだ。え、まだ四十代か。このところ、過去の時間感覚がマヒして、五年前がすごく前にも、ついこないだにも感…

「スタンバイ」に出演して八年、今朝は二度目の、スタジオ入り間に合わず。すごい渋滞にまきこまれ、やむなく携帯電話からの出演となる。てもとに放送原稿も、デジタル時計もないから、緊張しました。 そのまま神保町へ。昼まで時間をつぶし、「サン毎」へ。…

ただ、台風通過、ということだけで、この曲を検索したら、まあ、空の写真の楽しいこと。空のショーですね。見惚れました。 昼、家族で丸亀製麺。あたたかいうどんをひさしぶりに食べた。「ブ」へ寄り、二冊。足立巻一(けんいち、と読む)『虹滅記』朝日文庫…

渋谷毅さんと川端民生のデュオで「蝶々在中」というCDが出たみたい。なんだか、良さそうじゃないですか。 http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110812-03 今日は一歩も外へ出ず。佐藤剛『上を向いて歩こう』岩波書店を、原稿の合間にひたすら読み継ぐ。…