「クウネル」で封筒

okatake2011-10-10

ゲオへ行くが「いつか読書する日」はなかった。健さんが新作を撮るというので、見てなかった「ホタル」を見たが、どうもねえ。あらゆる違和感をぶちこんだような仕上がりで困ってしまった。
「あった、あった。」は、昭和二年初版、再版分の『軽井沢と附近の名所』を、朝吹真理子から始めて、朝吹登水子『私の軽井沢物語』から引用し、最後、どう着地しようかと昭和二年のできごとを調べていたら、芥川の自殺があった。これで最初と最後がつながった。こういうこともあるんですね。
昼前、娘の試験勉強を手伝う。「伊勢」の東下りの続き。
ある仕事の準備のため、「ブ」で釣り上げた鈴木ヒロミツ『余命三カ月のラブレター』を読む。5月に出たこの本、鈴木ヒロミツは読めなかったろう。2007年3月死去。例のモービル石油のCM「のんびり行こうよオレたちは」に出演。一週間、車を押しているだけで、当時150万円のギャラをもらったという。演出は鬼才、杉山登志。ピーカンなのに、一向に撮ろうとしない杉山。微妙な空の色のイメージがあったんだろう、とヒロミツ。本番は一発勝負だったという。これが1971年。73年に杉山は自殺する。
誰かがブログで、「クウネル」のページで封筒をつくる、と書いていて、へえ、と思い、国立「ブ」で、105円であった「クウネル」を一冊買い、さっそく真似してみた。最初の一枚は要領がわからず失敗、あとはこつをつかむ。16枚つくる。写真をうまく宛名書きの面に合うように作るのが楽しい。封筒をつくると、誰かに手紙を書きたくなりますね、って自分で書きながら、おれは女子かと突っ込む。
週刊現代」書評、川上弘美『神様 2011』を送付。川上弘美のデビュー作「神様」を、福島原発事故以後の思いを込めて改作。これは、書評が難しかった。改作前の短篇と、改作後が並べて掲載されているのだが、もちろん突破口は決っているが、おさまりをどうつけるか。なんとか糸口を見つけてほっとする。
その解放感か、藤沢周平『秘太刀馬の骨』を一気読み。