2011-01-01から1年間の記事一覧

受贈書あれこれ。 蜂飼耳・菊地恭子絵『クリーニングのももやまです』理論社は、心優しきクリーニング屋のお兄さんも物語。 「とんぼの本」から二冊。井上章一『京都洋館ウォッチング』、朽木ゆり子・前橋重二『フェルメール巡礼』。『京都』は、このところ…

写真を整理。札幌「弘南堂」で買った本。札幌喫茶界昭和史。1200円。マッチラベルの図版多数。 「彷書月刊」を支えて居た編集者、皆川くんが廣済堂へ移って、彼らしい企画を始めた。その名も廣済堂ルリエは、絶版・稀覯書を発掘するシリーズで、文庫判型。第…

あらゆる仕事が12月あたままでに集中し、正直、どうこなしていけばいいか、わからない。あきらかに、年末進行の多忙で断った人のピンチヒッターとしての仕事が数本舞い込み、ぼくは、基本的に「本」の仕事はすべて受けるから、締め切りは一週間後といった切…

堺正章

ラジオ深夜便、Mさんからメール。以下の通り、今夜から四日間、声で出演します。よろしかったら、聞いてやってください。11時半すぎ頃からの予定ですが 23日のみ祝日なので 番組開始が10分早まって 11時10分からの放送なので 岡崎さんのコーナーも少し早く…

「みちくさ」今年はこれで終り

雨上がり、日中はいい天気。夕方から黒い雲が、突如、激しい雨という展開に。その前に「みちくさ市」を無事、終了し、撤退していたので無事だった。気候としては、ちょうどいい感じ。手作り市からのお客さんの流れはあったが、どうも出品するブツが、ぼくは…

20日の「みちくさ市」、雨の予報が、今朝になってどうやら回避できそうな気配になってきました。雨上がりの鬼子母神をサンポするのもいい。 どうぞ、秋の一日、古本さんぽにおでかけください。 http://kmstreet.exblog.jp/ 21日(月)から4日間、NHK第一…

天にましますわれらの父よ

黒岩さんの会へ、ぼくは行けなかった。風太郎さんが、心のこもった報告をしてくれています。 http://ramble-in-books.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-9b68.html 年が変わって田村治芳さんの葬儀と、昨年(および今年の頭)はその記憶だけで埋まってし…

放浪書房くんが、「ますく堂」を実況中継の画像が以下で見られます。 http://twitcasting.tv/horoshobo/movie/2997740 手前、色白の女性が甘夏さん。しかし、放浪くん、声もいいし、喋りも流暢だなあ。これで、食っていけますよ。 今日は、TBS。『年賀状…

呆れるような秋晴れで、空気が冷たい。午前、中央公論新社のTくんと国立で待ち合わせ、『古本道入門』(中公新書ラクレ)の再校を手渡す。これで、刊行まで、ぼくの手を離れることに。急いで書いたから、というのは言い訳にすぎないが、「てにをは」に始ま…

セメント樽の中の手紙

歯医者と定期的な検査と治療。2万円が飛ぶ。不健康は金がかかる。 国立「みちくさ」で、角川文庫、葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』を見つける。へえ、こんなの、出てたんだ。平成20年だから、おそらく小林多喜二『蟹工船』ブームに乗っかっての刊行だろう…

13日、高円寺即売会へ。きわめて既視感の強い棚だ。丈さんの棚から、武井武雄『戦後気侭画帳』筑摩書房を買う。背に難ありだが、600円は安い。手放したが、見ると欲しくなる尾崎一雄随想集『苺酒』新潮社が、値付けを半額に値下げして300円。これから長谷川…

このところ、ブログの更新が少ないナンダロウくんなので、おせっかいだが、ご紹介を。 23日から27日、別府で開かれる「一箱古本市」を含むブックイベントの告知をしている。もちろん一箱キングの南陀楼綾繁さんは別府へ。おお、ガケ書房の山下くんとトー…

『「本屋」は死なない』全面支持

今日、午後、昼寝したら3時間近く眠ってしまった。脳が溶け出しそうだ。 石橋毅史(たけふみ)『「本屋」は死なない』(新潮社)読了。おもしろかった。ジュンクの福嶋さん、イハラ・ハートショップの井原さん、元さわや書店の伊藤さん、定有堂書店の奈良さ…

神戸・海文堂、北村くんから「ほんまに No14」を送ってもらう。これで休刊となる由。残念だが仕方ない。ていねいに読む。佐藤純子さん、内海さん、頓花さん、読みながら元気な顔が浮かぶ。北村くんの「アカヘル読書日記」も、トイレの読書棚など楽しい話が。…

朝、TBS終えて、ほんとうにひさしぶりに「ギンレイ」で1本見る。「ヤコブの手紙」。一時間ちょっとの、いい短編を読んだような後味の作品。終身刑を恩赦で短縮して娑婆に出た、魅力のない太った女性が主人公、というのもすごい。視力を失った老牧師のも…

和田誠・森遊机『光と嘘、真実と影 市川崑監督作品を語る』河出書房新社をおもしろく読む。市川崑作品を、何でもいいから、無性に見たくなる、楽しい本だった。ただ、タイトルが理屈っぽく、何がなんだかわからない。これでは読者の手に届かないだろう。ぼく…

あー、驚いた。今朝、朝日新聞を読んでいたら、いきなり自分の大きな写真がどかっと出てきた。「読書のかたち」という出版広告ページのコーナー。いつものごとく、いつものような話をしています。 WEBRONZAから、という囲みコラムでは湯之上隆が「日本では電…

立川オリオン書房ノルテ店で、ミシマ社五周年のフェアとトークが。 http://www.mishimasha.com/jimichi/blog/index.php?e=201 三島さんと島田さん、若き三十代の出版社代表によるトーク。業界注目の二人であります。 『古本道入門』中公新書ラクレの再校をな…

話題のミシマ社代表三島邦弘が書いた『計画と無計画のあいだ』河出書房新社を読む。一軒家を社屋とし、ぜんぶ畳の部屋で、会議はちゃぶ台というのがおもしろい。「自由」を旨とする社が自由が丘にあり、合宿を三島でやったというのも冗談のようでありながら…

なんと、今年の「みちくさ市」、まだ一ブース埋まっていないようです。いつも数時間で埋まるんだが。不思議な話で、迷っている方はどうぞ。 http://kmstreet.exblog.jp/ 中央公論新社から再校、筑摩書房から初校が同時にどさっと届く。うーむ、こんなことも…

無事、今夜、函館から帰ってきました。函館へ行くのに、新千歳空港から行くようなすっとこどっこいが(函館の人に言わせると、それは、函館から東京へ行くのに、いったん名古屋へ行って、引き返すようなことだそうです)、なんとか無事、函館の「海炭市叙景…

早起き。10時に国立駅前で初校受け渡し。とって返して歯医者。待っているあいだ、2005年のムック本を見てたら、神保町特集で、小宮山書店のガレージセールを紹介。キャプションに「通称〝コミガレ〟」なんて書いてある。いや、通称というほど広がっては…

説教は似合わぬ

「ちい散歩」で、舞岡駅からの散歩。こんなところが、と驚く田畑と、広い公園(舞岡公園)が。横浜市営地下鉄は、いまブルーラインというのか。「舞岡」は戸塚から一つ、東へ。この秋、散策したくなる風景でした。しかし、当然ながら古本屋はない。戸塚まで…

いろいろ、御本いただいております。ありがとうございます。 メディアファクトリー新書の新刊4冊。松嶋憲昭『桶狭間は晴れ、のち豪雨でしょう』は斬新な発想とタイトル。 北沢夏音『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』本の雑誌社。宮里くんが入社し…

選ばれた日に

日曜朝、日曜美術館。舟越保武。食い入るように見る。長崎で見た、26聖人像のこと、思う。レプリカがあれば、一体でもいいから欲しい。26聖人殉教の2月5日に、また舟越も昇天したと知る。誕生日に死んだ小津安二郎と同じく、選ばれたような日に生涯を終え…

28日富士吉田。昨年につづき「ナノリウム」中植さんに呼ばれ、今回は中川五郎さんのライブのあと、ぼくが中川さんにあれこれ聞くトークを、月江寺のジャズバーでやる。富士山駅まで行かず、月江寺駅で降りて、ブラブラした方がおもしろい。フォーク酒場もあ…

ニューヨーク「ブ」シール

明日、富士吉田のギャラリー「ナノリウム」の依頼で、中川五郎さんのライブのあと、中川さんとお客さんの前で音楽の話をすることに。かつて「コクテイル」で中川さんのお相手をつとめて、これが二度目。中川五郎の名前は、日本フォーク史にゴチック体で麗々…

途方にくれて

『少年少女昭和ミステリ美術館』という本が平凡社から出るようだ。モンガさんのブログで知った。森英俊・野村宏平共著。おお、ミス古書の野村さんだ。アップされた写真を見ると、オールカラーで楽しくなる。これらは、いま、古書の世界で値段の張る分野の一…

あーあ、またやった。来月三日函館行きの宿泊つき往復航空券の予約が決って、メールが来たのだが、よく見ると、空港が「新千歳」になっている。ええ、どういうこと? って、間違えたのは自分だ。安いチケットを求めて、いろいろ条件を入れて検索するうち、値…

昨日は、トークイベントデイズで、昼過ぎ、青山ブックセンター本店で、グレン・グールド伝を出した青柳いづみこさんと堀江敏幸さんのトークショー、夕方5時から西荻のビリヤード場「山崎」で、よみた屋・澄田さんによる「古本屋開業講座」。たっぷり、有意…