okatake2011-10-07

昨日は、TBSで小林信彦『流される』文藝春秋を紹介。都電の描写のところで、「私も昔、青山に住んでいまして」と森本さんが都電の話を始める。これがよかった。古き良き東京の風景をホウフツとさせる。ハイヤーで西巣鴨。昨年に引き続き、渡邊直樹教授の依頼で、大正大学表現文化部の一年生に古本の話をする。8割が女子。どうしてライターになったか、あとは持参した古本のつるべ打ちをしながら、古本の魅力を。このあと学生たちは神保町へ古本探索へ行くという。旧制高校のアルバムが受けていた。そんなものが古本屋で買えるとは思っていなかったらしい。まあ、そうでしょう。19のぼくもそうだった。
渡邊さんと巣鴨の大衆食堂で、ビール、アジフライ、刺身盛り合わせなど。寝不足、80分、集中して喋った疲れで、酔いの回るのが早い。庚申塚から早稲田へ荒川線。最終日青空古本市を覗く。向井くんにも岡島くんにも「疲れてますねえ」と言われる。そう、疲れているんだ。
小林信彦『私説東京繁盛記』600円、天牛新一郎登場の『昭和群像』毎日新聞社300円を買う。岡島くんに、岡島書店の対面の路地奥にできた、音楽専門の古本屋を教えられる。ちょっと寄ってみる。店名のとおり、オペラを中心に音楽書がずらり。CDもたくさん。オペラの衣裳が飾ってあった。これは古ツアさんにレポートしてもらうしかない。「OPERA BUFF」新宿区西早稲田1−2−3
11月27日、谷保の「やぼろじ」という場所で、第二回くにたちこしょこしょ市(一箱古本市)開催へ向けて進行中です。へえ、こんな場所があったとは知らなかった。ちょっと、以下へアクセスしてみてください。谷保駅からすぐ。国立からバスも出ています。ぼくも参加予定です。
http://www.yabology.com/#about

サンデー終え、神保町。コミガレ、タテキンと買い物なし。さびしい。城南展へ。珍しく目録で注文。二の橋さんで、小沼丹作品集(全5)小沢書店が4000円とバカ安だったので注文を出したが、はずれた。まあ、そうだろう。さびしい、さびしい。ここまで買えてないので、ふだんならスルーする永六輔『誰かとどこかで』は「女性セブン」に一年連載された日記。420円。状態も悪く、出れば100円という本だったが、これは買って大正解。1966年の歌舞伎、落語、歌謡界、舞台と、ザ・芸能界といった観劇、交遊のレポート。めちゃくちゃおもしろい。ああ、買ってよかった。ほか、『昭和ことば史60年』420円は、「あった、あった。」の参考資料。けっきょくこの二冊は、非常にいい買い物だった。
「ささま」で均一4冊、店内で未所持の『前衛下着道 鴨居羊子とその時代』川崎市岡本太郎美術館カタログ、2100円を買う。これもいい買い物。