月一回名古屋行き

このところ、深夜まで起きているのは、仕事もあるが、映画を見るため。昨夜というか、日付けでは今日だが、岩井俊二スワロウテイル」を見てしまう。近未来、円の強くなった日本、東京に海外から流入してくる民をえがく。中国語、英語が飛び交い、字幕がやたらでてくる不思議な映画。しかし、東京を「魔都」として描くその手際、技術は冴えている。アヘン窟に巣食う医者、ミッキー・カーチスが「らしい」存在感を出している。
3時間ほど寝て、朝、神保町へ。「大人のウォーカー」の神保町歩きを、角田さんとコンビでする。編集長の玉置くん、ライター、編集者、カメラマンのクルーで、一誠堂、山の上ホテル、ぶらじると回る。角田さん、映画化されながら都合で公開が遅れていた「空中庭園」がようやく公開にこぎつき、主演の小泉今日子とあさって、対談するという。「ぼく、角田さんのマネージャーになってついていくわ」。会いたいもんな、キョンキョン
取材終り、タテキンで鉄道関係本を何冊か拾う。青木槐三『国鉄』、『国鉄あ・ら・かると』、『いまに見ておれ』はカバーが青島幸男。テレビドラマ化されたとき、青島が主演したのだ。大塚幸男『フランス文学風物誌』白水社、それにユリイカルイス・キャロル」。
国立「ブ」でもちょこちょこっと買ったが、なかでも収穫は『杉浦茂のちょっとタリない名作劇場』(筑摩書房)を買えたのがよかった。800円。オールカラーの大判。解説は「狐」だ。
帰宅するとファクスが。名古屋新聞の文化講座で古本講座を月1回、全6回やってほしいという依頼。だから名古屋まで月一回いくことになる。10月から、ということは、10月に学習院明治大学、名古屋と古本講座を受け持つことになる。こういうこと、重なるんだなあ。しかし、月一回、名古屋へいけるのが楽しみ。
夕食後、ベッドに倒れ込み2時間ほど眠る。とりあえず、TBSの放送原稿を書くこと。そのあと、朝までにインビテーション、論座までたどりつけるか。石神井書林古書現世、ほか各古書展の目録とどくが、チェックするヒマがない。今日は丸谷才一『綾とりで天の川』を読む。これでTBSをいく。