追加

深夜、岩井俊二の劇場デビュー作かな、「ラブレター」を一時間だけ見てやめる。これが最初の岩井体験でなくてよかった。これが最初なら、たぶんぼくは岩井俊二をその後見ていないだろう。というのも、手法としてはすでに岩井カラーが出ているが、男女で同姓同名だった中学生が、同じクラスにいたことから起こる混乱が、ストーリーのベースとなっているのだが。ありえないのだ。教師経験を持つぼくからすると、クラス編成をするとき、同姓同名の者を同じクラスに所属させることは、無用な混乱を招くに決まっている。避けるに、なんの支障もないことで、当然避けるはず。そんな細かいあら探しを、と言われるかもしれないが、ストーリーの要となるところで、その不自然は、意外や、全体を覆っている。ぼくは「ラブレター」はバツである。っつて、力説するほどのことかね。今晩は寝ます。