「ブ」オープン、初日にいく

東大和「ブ」開店の日。もとアイ・ワールドに隣接する八百屋のあったところ。すぐ隣に新刊書店もオープンしていた。これ、どうなのかね。新刊書店と「ブ」が隣接するって。荻窪の例があるけど。うちは家族ででかけたのだが、着いたのが11時前だったかな。すでにオープンラッシュは過ぎている。棚はがたがた。あいかわらず、携帯片手に検索しながら仕入れしている男を数人発見。特筆すべき買物はないなあ。それでも文庫中心に8冊買ったが。本棚を見ていると「あのう、失礼ですが、岡崎さんですか」と中年男性に声をかけられる。ついに、「ブ」でも面が割れた。まずいなあ。話をすると業者の方だった。J大学の近くで店を持っていたが、ネット販売に移行し、いままた、川越で店売りするための店舗を物色中という。J大学の学生で3人ほど常連客がいて、そのうちの一人が、かつてぼくに手紙をくれた。近くにいい古本屋さんができたので、ぜひ、行ってあげてください、という推薦だった。その学生は卒業して、いま某大学の大学院生だという。もう一人、常連だった学生が院に進んでいるという。古本好きは優秀なんだ。
家に帰ると、宅急便が。昨日買った古本が届いたのだ。箱をあけるのが楽しみ。数えると27冊買っていた。ほとんどが200円。めんどうだから、全部書いたりしないよ。中野重治編『小熊秀雄詩集』筑摩書房、それに平凡社新進傑作小説全集は好きなシリーズだが『片岡鐵兵集』が買えた。藤沢桓夫『淡雪日記 大阪物語集』輝文館もいい買物。裸本だったが、カバーつきなら2625円から4200円ついてる。この大阪の出版社「輝文館」は、秋田実の漫才小説『微笑む街』(装幀挿画平井房人)も出している。これ、ほしいなあ。
今日、「芸術新潮」最新号が届いた。べつに仕事はしていないので、なにごとならんと思ったら、津野海太郎さんが、連載の書評ページで『古本道場』をまるまる一ページ使って、紹介してくださっている。ありがたいことです。