文庫解説の見本

午前中、遅れたサンデー毎日書評書く。午後、まだ明かせないのだが、某テレビ局が撮影に来る。白ネコ(マシロ)、来客に興奮。録画中も動きまわる。しかたなく、2階の妻の部屋へ隔離。
夕方、東京駅へ。車中、宮本輝幻の光』読了。やはり表題作がだんちにいい。大阪の高校生を描いた「こうもり」が次点だ。これも是枝監督で映画化されるといいのに。ぜんぶで4編。大河内昭爾の解説は元手と手間のかかったていねいな仕事。解説の見本のようなもの。かつては、みなこうだった。新潮文庫中村光夫伊藤整河上徹太郎三島由紀夫福田恒存山本健吉などの解説を読むことで、どれほど知識が増え、読解力を身につける助けになったことか。
八重洲古書館店長の渡辺さん取材。仕事終るのを待っているあいだ、店内をぐるりとまわり、古山高麗雄『旅の始り』作品社500円、長山靖生『日米架空戦記集成』中公文庫300円を買う。
取材は喫茶室ですることになり、晩飯ぬきで帰宅。国立西友であれこれお惣菜を買い込む。これが楽しいんだなあ。結局1000円近くになってしまったが。
夜、BSで「大脱走」見てしまう。やってると、つい見てしまう。もう軽く10回以上見てるだろう。そんな映画ほかにない。 
花村萬月原作、さそうあきら画『犬犬犬』1・2巻を読む。これは花村の力なのか、さそうの力なのか。ものすごいことしてますなあ。