惚れ惚れする出来(山高登装幀)の、小沢書店『小沼丹作品集』全5巻のうち、3冊持っていたが、大量処分の時、手放した。先日、某所で第一巻を見つけ、このところ幻戯書房のおかげで、小沼熱再燃というところで買ったが、ずっと枕元において、少しずつ読ん…

また暑さがぶり返して来た。ただいま地下の室温27℃内半ば。この夏、毎日一袋、市販の硬い氷を一キロ買って使っていた。この氷が、水割りでも、普通にお茶に入れても、すぐ溶ける。氷の溶ける早さかな、と上の句が浮かばない。昨日は、月例、蔵書減量企画、盛…

9月3日、月曜日ではありますが、「第21回中川フォーク・ジャンボリー」は、佐藤GWAN博さんをお招きしての、トークとライブがございます。ぜひ、お詰めかけ下さい。http://d.hatena.ne.jp/banka-an/20180724 佐藤博、という同姓同名のミュージシャンがいる…

古ツアさんとのコンビによる「古本」企画で、再び「千葉」入り。常磐線コース。今度は古ツアさんと一緒。柏へ行く。モディ古本市、太平書林を覗き、松戸をかすめて、金町で「書肆久遠」と喫茶「道」。最後が日暮里「あほうどり」。このあたりがぼくの限界な…

もう秋なのか。信じていいのか。空に筋雲、トンボも浮いているのを見た。 昨日、まだ明かせない企画が進行中で、千葉へ。平井の「平井の本棚」を覗いてきた。そのまま総武線で乗ったり降りたり。ついでに、かねてからの願望だった検見川「広徳院」へ。拓郎が…

昨日、なんとか夕方までに「サン毎」原稿を送付。上原隆、南陀楼綾繁両氏の新刊がメイン。次回は「市場」もの3本を立てるアイデアを考えている。 『東京山手下町散歩』地図が、墨田区、東向島の東側が切れている、と書いたが、これは2008年版。ぼくは改訂す…

野口冨士男『私のなかの東京』は、正確な記憶と文学遍歴を、すべて実地に足で踏破した調査で裏打ちした、貴重な東京散歩。約40年前のことだから、いろいろ変化があって、いま読むと、また興味深い。酒を呑まず、魚を食べない偏食の野口は珈琲好き。神楽坂の…

なんとか、締め切りに合わせ、村田喜代子『火環』書評を送付。ホッとする。経験則はある程度役に立つが、一回いっかいが勝負、というのが書評および原稿の世界だ。「雲遊天下 36」(2004年6月1日号)が出てきて、古書桃李(寺田信)さんが一文を寄せている…

書評用の村田喜代子『火環』読了。あいかわらず、いろいろ読んでいる。荻原魚雷編/梅崎春生『怠惰の美徳』に続き、中公文庫新刊で、こちらは解説魚雷くんで古山高麗雄『編集者冥利の生活』が出ている。「編」ではないが、解説を読むと、魚雷くんの意見がセ…

また深夜に目覚めてしまって、眠りを待つのをあきらめ、起きてくる。このところ、ベッドを舟にして、ゆらゆらとまどろみながら本を読み続けている。おかげで、めちゃくちゃ読める。昨日は、アン・タイラー『パッチワーク・プラネット』、佐伯一麦『渡良瀬』…

台風一過の昨日、西荻から。盛林堂補充、音羽館へ寄って、ひさしぶりに広瀬くんと喫茶店で情報交換。ラピュタの招待券2枚もらう。これは行こう。均一でドアノー展の図版300円と、どうしても今読みたくなって、元本もちくま文庫も持っているのに種村季弘『雨…

一日の半分くらいは、ベッドで寝転んで本を読んでいるのではないか。ほとんど病人である。「古通」連載のイラスト地図、知人からの暑中見舞いの返信を投函するため、ようやく外へ出る。秋の気分である。 山頭火を読んで、丸谷才一「横しぐれ」を再読、か再々…

地下の室温、26℃台まで下がる。こうなると「涼しい」という表現を使ってもよさそうだ。あきらかに、空気がひんやりしている。 このところ、ずっと岩波文庫に収録された『山頭火俳句集』を熱心に読んでいる。「俳句集」と言いつつ、日記や随筆も収められ、研…

夏葉社から『山の上の家』という庄野潤三作家案内ともいうべき素敵な本が出た。http://natsuhasha.com/news/yamanouenoie/なんともいい仕上がり。これをカバンに入れて持ち歩くだけで、少し空気が涼しくなる。島田潤一郎さん、渾身の仕事である。私も「庄野…

8月は月刊の締め切りが早まる。「古通」の取材をせねば、と早稲田へ。ようやく「古書ソオダ水」へ行けた。60~70代の元文学青年が始めました、というようなびしっと純文学と古書の品揃えで、しかし店主は若い。レジで関西弁で喋っていたような感じがしたが、…

昨日は外へ出ず、まじめに「サンデー」「學鐙」の原稿を書いて送付。両方で書き方を変えて取り上げたのだが、岩波文庫に入った『山頭火俳句集』。飴をぺろぺろ舐めるように、ずっと読んできた。「どうしようもないわたしが歩いてゐる」というような、ザ山頭…

あ、もう8月ですか、そうですか。なにもせぬまま(まったくやる気が起きず)、ボーッと病人のごとく生きてる間に締め切りが立て込んできた。自業自得である。先日、NHKで吉岡秀隆が金田一に扮したドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」を見て、原作に手を出し…

古ツアさんが、平井駅前(ほんとうにすぐ近く)にできた新刊+古本の「平井の本棚」をルポしている。まったく、この機動力には恐れ入る。http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/460792394.html総武本線で秋葉原から東へ5個目の駅。近いっちゃ近いが、亀…

日曜は台風一過の夏らしい雲がいくつも峯を作り、蝉もようやく、安心したように鳴いている。 思い屈すること多く、夕食時に酒を飲み始める習慣が身につき、沈没、深夜や未明に目覚める。これは、かなりいけない兆候ではあるまいか。本は相変わらず、仕事用も…

また深酒して、早くに寝て、未明に目覚めてしまった。いかんなあ、こういうことじゃあ。台風接近で、外は雨。室温26℃内まで下がる。こうなると、涼しい。 昨日は西荻で数件用事あり。12時改札待ち合わせが第1で、それにあわせて家を出ようとしたら、財布が…

昨日、わだかまって、午前中を放棄し(まったく情けない)、午後夕、なんとかサンデーのレギュラー原稿を送る。1000号記念号「山と渓谷」と、幻戯書房の小沼丹の少年少女小説二冊をメインに。力が入り、400字では触れ切れぬこと多いが、まあ仕方がない。トマ…

漱石『坑夫』読了。へんてこな、しかし面白い小説だった。前に触れた時、若者が足尾(と思われる銅山)まで二日間、歩き通しみたいな書き方をしたが間違いで、途中、汽車に乗るのだ。駅名など固有名詞は出てこないので、どこからどこへ、とは分らないが、高…

「旅する本の雑誌」が本の雑誌社から新刊で出ている。http://www.webdoku.jp/kanko/page/4860114167.html表紙は牧野伊三夫さん。当初、書く予定はなかったが、牧野さんの推薦で、ぎりぎりロスタイムというようなスケジュールで私も一文を寄せたのである。そ…

28℃でぴたりと止っていた地下の温度計が、ついに29℃を指す。いままた28℃に。どんだけ〜! 失礼しました。昨日は、盛林堂に書評で使った本を大量補充したあと、「すぎ丸」に乗って五日市街道を越え某所へ。知合いの家(邸宅なり)で、ほんとうに久々に「栞会…

あちこちかきまわしていると、いろんなものが出てくる。小さなメモ帳というのが20冊はあり、分散してメモして、けっきょく役に立っていない。いつか、集約したいと思いつつ、そんな日が来るのかどうか。ほとんど使い切ったメモ帳に、2016年7月28日「徹子の…

なるべく外へ出ないようにしていると、原木椎茸になったような気分になって、午後ふらふらと国分寺へ。七七舎均一から2冊、店内で1冊(田中小実昌)。北村くんがいて、二号店へ移動して、あれこれ喋る。国分寺駅前にできた大型商業施設(上にマンション)…

ここのところ、金曜日、といえば「チコちゃんに叱られる!」が放送される日だ、という認識である。

永島慎二『シリーズ黄色い涙 漫画家残酷物語 全』(朝日ソノラマ)は、1000ページもある大冊で、ここに先日話題にした「陽だまり」が収録されている。ひさしぶりに読んでみる。川本さんが書いているように「西武新宿線 上井草駅附近」と、ちゃんと書かれてい…

もう、暑いと書かないようにしよう。と、言いながら、昨日夕方、近所のスーパーへ買い物。駐車場で、あることでトラブルに。暑いのに、怒ってしまって、昂って気分が悪くなる。イヤな感じだ。慣れないことはしないほうがいい。木山捷平「弥次郎兵衛」を読む…

暑い、という以外、何も書く事がない。なるべく家の中にいることにしよう。おかげで、本がよく読める。新潮日本美術文庫というカラー図版のシリーズが、ハンディで、カバンの中に入れて持ち運び、喫茶店で開いてみたりするのにちょうどいい。よく出来ている…