連日、古本屋の夢。路上にまで商品がせり出した八百屋の一角で、古本が売られているという。たしかに隅っこに戸板のような台が出され、無造作に本が積みあげられ、すでに猛者が張り付いて物色している。見ると、フランスの商品カタログや古い雑誌類、文芸書…

サンデー用に、堂場瞬一『宴の前』を読了。どうしても渋いセレクトになりがちなので、風穴を開けるため、意識的にふだん読まないエンタメ系の長編小説をたまに選ぶようにしている。地方の知事選の生臭い背景を描いて、知らない世界を知った気になる。きわめ…

昨日はずっと家にいて、「古通」連載(ひばりケ丘「近藤書店」と、田無の純喫茶「フジカフェ」)。「サンデー」のレギュラーページを仕上げ、送付。「サンデー」では、70周年を迎えた「暮しの手帖」を取り上げる。「新潮45」との比較で書き出すが、字数は少…

美術同人誌「四月と十月」39が出来上がり、発送作業を終えた牧野邸へお邪魔し、宴で酔う。いつのまにか、小津を見ようということになり、初めてという人もいるなか「彼岸花」全編をDVDで見る。出てくる俳優をいちいち、「あ、これは中村伸郎です。出まし…

昨日、雨の中、「新潮講座」中井・林芙美子を歩くを決行。台風接近で開催が危ぶまれたが、小雨になる時間もあり、参加者もキャンセルも少なく、20名強が集結。ありがたいことだ。あとで分ったことだが、新顔で岐阜や甲府からの参加者もあった。むろん「新潮…

秋梅雨の合間の晴れを逃さず、朝から昼前まで玉川上水をゆっくり数時間さんぽ。ひさしぶりにいい気持ち。そのまま、あれこれ動きだし、西武池袋線「ひばりケ丘」へ。近藤書店を訪ねる。最初に調べた住所にはなく、移転されていた。無事、探訪を果たし、「古…

いまや誰も読まない外村繁は、中央線文士、阿佐ヶ谷会の一員。巌谷大四(「純情可憐な酒呑みーー外村繁」)によると、晩年はかなりひどいアル中だった由。文字を書くのにも手がふるえ、片方の手で押さえて書いていたという。阿佐ヶ谷会を楽しみにしていた。…

高橋「白い扉」秀幸さんが、八王子の画廊、図書館、そして「むしくい堂」に、素描展の告知ハガキ設置に行ってくれたようだ。なんといっても地元が頼り。必要あって、澁澤龍彦『快楽主義の哲学』カッパブックスを読む。1965年刊。澁澤はサド裁判で名を知られ…

午後、国立ビブリオへ。「中川フォーク」のチラシを受け取り、「白い扉」素描展のハガキを置いてもらう。このあと三鷹へ。「水中書店」にチラシとハガキを託し、「上々堂」へ。精算と補充(のつもりが、補充する本を家に置き忘れる)。ちょうど岡崎棚の前で…

昨日は、午後遅く、小雨のなか出陣。「中井」駅で新潮社Mさんと待ち合わせ、「新潮講座」29日「林芙美子を歩く」の下見に。「新潮講座」を終えたぴっぽさんがMさんと一緒に。ゲストである。4時半出発(林芙美子記念館はこの時間に閉館)、坂を巡り、川を…

本牧には鉄道がない、と書いたが、かつて本牧通りの路面を市電が走っていた。興味ある方は、いろいろ検索していただきたいが、昭和40年代に随時路線が廃止され、ついに全廃となった由。そういえば、カナキンで山本周五郎展を見た時、山周が市電を使って、映…

なんとか、昨日、サン毎原稿送付。島尾伸三『小岩へ』をメインに。夕方から大相撲見ながら飲み始め、夕食後に倒れ込むように眠る、深夜起きる、という悪いパターン。深夜、また飲み始め、録画した本多猪四郎監督「この二人に幸あれ」を見る。小泉博・白川由…

なるべく、欠かさず見たい「じゅん散歩」。今日は本牧へ。本牧、知らないなあ。クレイジーケンバンドだ。高田純次が例によって、出会った女性に声かけて、本牧のこと聞いたら、「電車がない。バスがたくさん出ていて、山手やみなとみらいへ出る」と言ってい…

ちょっと遅れた、古通連載の原稿を送付。今回、「青春18きっぷ古本旅」取材で、あちこち古本屋を巡っていたため、足元が手薄になっていた。「リズム&ブックス」へ行けたので、これをベースに書く。次回はどうしよう。秋と銭湯、ということで大田区を攻める…

「中川フォーク・ジャンボリー」22のゲストは、シンガーソングライターにして、マルチプレイヤーの佐久間順平さんです。これは楽しみ! BSのフォーク番組などで、必ずといっていいほど、いろんなアーティストのサポートとしてバッキングしているのが佐久間…

昨日は雨、降ったり止んだり。教育誌の長期連載原稿(名言・名セリフ)を上げ、外出。盛林堂に補充とたのみごと。本を買うのは自重。このあと有楽町へ。国際ビル内、酒店「福光屋」で牧野伊三夫さん個展およびオープニングトークショー。多士済々が詰めかけ…

連日の落語会。昨日は、内館牧子『大相撲の不思議』書評を送付してから、夕方家を出る。目ざすは小平駅前「ルネ小平」。これぐらいの距離(5キロ強か)なら、自転車で直結するのだが、空模様が怪しいので自重。某駅前公園に自転車を停め、電車を乗り継ぎ小…

八王子「白い扉」での個展、オーナーの高橋さんは、決まれば仕事が早く、DM(告知ハガキ)の入稿も済ませた。ちょっと気分が高まる秋であります。 連続して夜は街へ、という日々で、昨夜は東陽町「江東区文化センター」で「柳家さん喬独演会」を、落語四銃…

秋の風が吹いて舟をたたむ頃 あんな幸せにも別れが来るのね 過ちなんて誰にもあるわ……有馬三恵子作詞、筒美京平作曲、南沙織歌唱。あれ、タイトル何だっけ? というわけで物忘れが多い私です。あ、「哀愁のページ」でした。 今週末から連休となり、締め切り…

古ツアさんとの、盛林堂プレゼンツ古本本、今秋発売予定の青春18古本旅も、いよいよ二人とも取材がラストに。http://furuhonya-tour.seesaa.net/ ぼくは昨日、早起き(5時半起き)して、中央本線「甲府」へ。そこから身延線に乗りつぎ、市川大門という駅で…

毎年、古本講座をやらせてもらっているjpicが、『読書の腕前』を100冊仕入れてくれて(これが様々なセミナーでよく売れる)、サイン、イラストを入れてくれというので、喜んで引き受けて、宅急便でドカンと届く。え、6刷りまで行っていたのか。よく売れた孝…

昨日、早く動き出し(満員電車)、古ツアさんと作っている「青春18古本旅」の第四弾。今回は、古ツアさんと行動をともにするシリーズ二回目。湘南新宿ライナーで高崎へ。帰りは八高線で八王子まで戻ろうという計画。しかし、高崎駅へ戻ると、八高線は一時間…

サンデーで本えらびの日。午前中にサンデーの原稿を送付。この週一の仕事が、ライターとしての自分を支えている。なくなったら、どうなるだろう。 リニューアルした「生活考察」、某匿名コラム、「赤旗」試写室の「NHKスペシャル/未解決事件」の原稿も送…

http://nishiogi-bookmark.org/2018/第101回-西荻ブックマーク-南陀楼綾繁『蒐める人』/ 来週9日に、上記トークショーが開かれます。主役のナンダロウくん、そして魚雷くんとぼくが三人で「蒐める」業と、3人が参加した雑誌「スムース」について語ります。…

時事通信書評、石橋毅史『本屋な日々 青春篇』書評を送付。言いたいことが多く、字数は限られていて、何を拾い、何を残すか、でとまどった。あと、明日までに長めの原稿を一本。さぼってきた、ツケが回ってきた。今週はちょいと忙しい。 ずっと、小川国夫を…

はてなブログが終了と通知がきて、移転方法など告知があったが、ずらずらと意味不明の文字が並び、お手上げである。まったく読む気がしない。これで止めてしまってもいいが、また、誰かに相談してみよう。 幕末の歌人・国文学者に橘曙覧がいる。「荒和祓」の…

「サンデー」のレギュラー原稿を送付。ネコが足元でくるまっている。なんだ、エサが欲しいのか。メインは帚木蓬生『襲来』は元寇と日蓮の弟子を描く上下の長編。これを一昼夜かけて一気に読んだ。あと有馬稲子・樋口尚文『有馬稲子 わが愛と残酷の映画史』筑…

28日、青春18古本旅の第3弾(残るはあと2回)。神奈川へ。振り出しは西荻「盛林堂」。今回の本の勧進元である同店を、どこかで登場させておきたかった。少し、岡崎棚の補充もする。まずは「大井町」。「鶴見」と流していって、「淵野辺」へ。最終的には「…

この夏、いちばん心に残ったできごとは、前も書いたが、玄関先にヒマワリが咲いたこと。これは春先、玄関の門柱上にトリのエサとして、ヒマワリの種を毎朝置いていたのだが、その種が地面に落ち、そのうちの一つが、アスファルトの裂け目から発芽し、成長し…

そういえば、深沢七郎の「ラブミー農場」って、埼玉のどこにあったんだろう。嵐山光三郎『桃仙人 小説深沢七郎』を読めばくわしいが、すぐには出て来ない。ウィキペディアによると(やっぱり便利だ)、埼玉県上大崎の見沼用水近くにあったとのこと。さらに検…