昨日は雨、降ったり止んだり。教育誌の長期連載原稿(名言・名セリフ)を上げ、外出。盛林堂に補充とたのみごと。本を買うのは自重。このあと有楽町へ。国際ビル内、酒店「福光屋」で牧野伊三夫さん個展およびオープニングトークショー。多士済々が詰めかけ、盛況は、牧野さんの広い人脈をうかがわせる。振る舞い酒がカウンターバーであり、使った枡(杉の匂いがプンプン)はお土産でお持ち帰り、という粋なはからい。牧野さんが絵付けした徳利、ちょこ、皿などが販売され、絵皿と日本酒を購入。トークショーも楽しかった。牧野邸で出会った顔、顔も。誘って来てもらった高橋「白い扉」秀幸さんと、このあと有楽町ガード下の路上にテーブル、椅子が出たのみやで飲む。煉瓦造りのガード下の路上店は、どこも満席だったのだ。二人入れる店は、「焼き鳥が、今からだと、30分ぐらいかかる」なんて言われて、本当に頭上の鉄橋を電車が走る下の店に流れて飲む。上品ぶるわけじゃないが(上品なわけがない)、こういうガード下で飲むのは初めてで、新鮮な体験。電車が通るたび、話が途切れる。3杯ほど軽く飲んで、同じ中央線西郊へ帰還。国立「望月」という老店主が一人できりもりするバーへ行く高橋さんについて行く。国立在住の、ややセレブなおじさまおばさまが陣取って飲んでいる。白髪、痩身のマスターに紹介され名を告げると、「ああ」と知っていて下さったようにで、面目を保つ。突き出しが白っぽいものが目につき、大根の煮付けかと思ったら、リンゴと梨だった。ほか、小さな肉とトウモロコシ。じつに洒落た突き出しで、これだけで飲む。ビール一本(ハートランド)がやや、すでに苦しい。弱くなったものだと思う。音楽はかけず、客のおしゃべりがBGMという小粋な店でした。隣りに座った人生の先輩女性が、高橋たか子の全集を送料含め一万円で買ったという話をされ、「それはいい買い物ですよ」と言うと、「うれしーーーい!」と喜ばれる。いや、じつは、相場がいくらか、ちょっと自信がなかったのだが、喜ばれて、よしとする。帰宅して、福光屋で買った吟醸酒を桝で、牧野さんの絵皿に、カンヅメのイワシをあけて、少し飲む。
昨日、高橋さんが、高尾から新宿へ行くにも、JRと京王じゃあ、運賃が丸っきり違うんですよ、と言っていたので、気になって調べたら本当だ。JRなら550円のところ、京王なら360円で行く。東京駅まで延ばしてみたら、JR920円、京王560円と、牛丼並が食えるぐらいの差ができる。ずっと「青春18」の旅で、JR利用のことばかり考えていたが、こうなると、都心への出方も考えないと。