なんとか、昨日、サン毎原稿送付。島尾伸三『小岩へ』をメインに。夕方から大相撲見ながら飲み始め、夕食後に倒れ込むように眠る、深夜起きる、という悪いパターン。深夜、また飲み始め、録画した本多猪四郎監督「この二人に幸あれ」を見る。小泉博・白川由美主演。ほかに志村喬三船敏郎津島恵子藤原鎌足と出演者を並べたら、黒沢映画みたいだが、いずれも東宝映画黄金期の常連である。小泉が会社から帰るシーンで、「東京駅〜田園調布」と表示された東急バスで、「若葉町一丁目」というバス停で下車する。若葉町は、調布市京王線「仙川」駅南にある町。駅にも近いはずだが、小泉が通勤する丸の内か銀座あたりへ、電車なら乗り換えが必要だが、バスだと当時、直通で行けた、ということか。映画「サザエさん」でも、あれは田園調布付近が舞台という設定のはずだが、マスオはバス通勤。「この二人に」で、バスから降りた小泉を追いかける白川のシーンで「小川書店」という古本屋の大きな看板がかかる建物が映る。「おおっ!」と声が出て写真を撮る。小川書店は、いまでも魚蘭坂下(白金高輪・三田店)にあるが、戸越銀座にもある。戦前から東京に二店舗あり、現在三代目とHPにある。ただ、映画の中の看板を見ると「出張所」と見える。もちろん、いくつかの町をロケして合成した可能性もあるが、千川に二人が住む、ということにこだわれば、調布市に「出張所」があったとも考えられる。ほか「セレス書房」という看板も、同じ建物の並びで見える。
調べたら、現在、田園調布から東京駅へは、直通はなく、乗り換えが一回必要で、1時間半ほどかかる。