美術同人誌「四月と十月」39が出来上がり、発送作業を終えた牧野邸へお邪魔し、宴で酔う。いつのまにか、小津を見ようということになり、初めてという人もいるなか「彼岸花」全編をDVDで見る。出てくる俳優をいちいち、「あ、これは中村伸郎です。出ました佐田啓二中井貴一の父親ですね」とぼくが解説。うるさかったかもしれない。悪い癖だなあ。39号には、「彫刻」連載2「亀戸」を書いてます。
週刊現代」今週号書評欄に、戸田学『話芸の達人』について書き、掲載され、見本が届いたが、いっしょに著者の戸田さんから礼状が届く。なんという早さか。
既読であるのは、ラインと、詳細なインデックスでわかるが、まるで初めて読んだような気分の堀江敏幸『いつか王子駅で』(新潮文庫)を、文学さんぽを念頭に、詳細にチェックする。「新潮講座」で出来ないか、と思う。これを読むと、島村利正が読みたくなる、と思うところで、たしかにこれはかつて読んだと気づかされる。