天にましますわれらの父よ

黒岩さんの会へ、ぼくは行けなかった。風太郎さんが、心のこもった報告をしてくれています。
http://ramble-in-books.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-9b68.html
年が変わって田村治芳さんの葬儀と、昨年(および今年の頭)はその記憶だけで埋まってしまった感じである。残された者は、それぞれの思いを抱いて、それぞれの流儀で生きていくしかない。このお二人の急逝で、ぼくははっきりと、遠くない「死」を意識するようになった。だからといって、急に頑張るとかピッチを上げることもしない。やれることをやるしかない。


天にましますわれらの父よ
天にとどまりたまえ
われらは地上にのこります
地上はときどきうつくしい
(J・プレヴェール 小笠原豊樹訳)

今日はサンデー毎日。少し早く出て、ずっと気がかりだった、ジャズのCD、バルネ・ウィラン「ふらんす物語」を明大通りの「ディスク・ユニオン」開店すぐに飛び込むが、あっさりあったのでびっくり。どうもジャケットが違うが、「くうねる」(窓辺の緑。号)で、狩野喜彦が紹介していたのが気になって、アマゾンで検索したら5000円以上ついている。「くうねる」を読んで、みんな探したのだろうか。バルネ・ウィラン・ウィズ・マル・ウォルドロンで「ふらんす物語」というところまで同じだが、ジャケットも発売会社も違う。ほんとうに同じものかどうか保留。で、「ふらんす物語」を見つけた勢いで、同じバルネ・ウィラン「ニューヨーク・ロマンス」も買う。ええい、ついでだと渋谷毅のピアノで、さがゆきのボーカルCD「Day Dream」も買う。やっぱり「デ」は楽しい。
「ぶらじる」で、筑摩のAさんから、初校の束を受け取る。来年春の刊行予定の本。こちらは各種連載に大幅加筆したもの。
「タテキン」で一冊、無料箱から一冊。「コミガレ」は不漁。
サンデー毎日」へ行くと、ドア前で、同じ編集部に用事があるナンダロウくんとばったり。このところ、女性の書評集がバンバン出るのに、男性は劣勢。「書評男子」ということばを、担当のHくんが繰り出し、盛り上がる。そう、われわれは「書評男子」として盛り返そう。
池袋へ移動。シアターグリーンで「福田恆存生誕百年記念公演」の一プログラム「一族再會」を、招待で見る。芝居を見慣れていないので、かんたんに感想を言うのは失礼だ。流れて、高円寺「コクテイル」へひさしぶりに見参。狩野くんにお願い。今年末、ひさしぶりにライブをやらせてもらうことに。それも、ピッポさん、北條くんとぼく、というトリオでのライブだ。「詩の夕べ」として、三人で詩の話を朗読を挟みながらして、第二部では北條くんと今年観た映画の話、ラストはピッポさんに歌ってもらおう、それもオリジナルではなく、好きな歌(カヴァー曲)を歌ってもらうという趣向。12月19日(月)の夜7時半開始と決まりました。