okatake2016-12-22

暖かく、風が強い日。小雨がぱらつく不穏な予兆。「ギンレイ」で久しぶりに2本まとめてみる。ドイツ映画「帰ってきたヒトラー」、アメリカ映画「リトル・ボーイ」。ところが、どちらもぼくは引っかかりがあり、どうも楽しめなかった。前者は老人、後者は子どもを使った悪い冗談みたいな映画だった。ぼくの狭い倫理観に、どうしても納得いかない部分が、観ている間じゅう消えなかった。後者は、最後の方、席を立ってしまう。これはもう観ていられないと思ったからだ。
その足で、原書房へ。善行堂の追加注文に、サイン、落款、フロクを付ける。『気がついたら』の誤植指摘いくつかあり。ありがたい。チェロ奏者の宮田大を中田大と間違って書いた。どう考えても宮田大なのだが(その後もテレビで何度か見てる)、どこで混乱したか。映画「男と女」について書いた文章で、一ヵ所、クロード・ルルーシュと書くべきところをフランシス・レイと誤記したことも、いま読めば、間違いは一目瞭然なのに見落としている。人名、書名、地名、それにテニオハなど一冊のチェック個所は数千に及ぶ。どこかで、魔がさしたように、誤ったまま見逃してしまう。
空の雲行きがどんどん怪しくなってくる。帰りが丸ノ内線利用なので、荻窪「ささま」へとも思ったが、傘がない。おとなしく帰宅することとする。
移動の車中、五木寛之『歌いながら夜を往け』を読んでいたのだが、五木寛之の上京話で、貴重なエピソードを拾う。『上京する文學』が文庫化されることがあれば、ぜひ書き加えたい。
ずっと「タモリ倶楽部 空耳アワー」をユーチューブで視聴しているのだが、あれはずいぶん前のどの回か、ゲストで登場した女性が非常に愛らしく、感じが良い。最初に紹介の字幕が出たと思うのだが、それを見逃し、途中で辛島美登里だとわかる。名前を知ってるぐらいのシンガーソングライターであるが、そうか、こういう女性なんだ。好感度高し。