okatake2016-12-12

昨日はいちにち、ゆっくり骨休めしたいところだったが、高円寺「抱瓶」で四月と十月文庫7、遠藤哲夫文・田口順二絵『理解フノー』の出版記念会があった。牧野組の座付きギター弾きと化したぼくは、駆けつけなくちゃならない。「我が良き友よ」を替え歌に「我が良きエンテツよ」をきゅうきょでっち上げ、重いギターケースぶらさげて日曜の中央線。「下駄をならして奴がくる」は「腹をすかせて奴がくる」という具合に、大衆食堂の詩人を称揚する。会場は60名以上が集まり、ぎゅうぎゅう詰めに。例によって、牧野さんと「四月と十月」同人の周到な準備で、店内会場が華やかに飾り付けられている。会場に思いがけず、知り合いが数人。もとスーパーエキセントリック書店員の柳瀬くん(3人の子持ち)、前田チンくん、ハニカミ宮本くん、それにほうろう宮地くんもいた。やあ、やあ、やあと言葉を交わす。ミロコマチコさんとは枚方談義。彼女も枚方出身なのだ。ただし、いいとこのお嬢みたいで、中学から大阪市内の私立に通っていたとか。濃紺の制服が「ゴキブリ」と呼ばれてたと、さすが関西人。
途中から会場がわいのわいのと大盛り上がりになり、すぐ前の人と話が通らない。エンテツさんも始終ごきげんで、気持ちのいい会だった。二次会にも誘われていたが、これ以上酔うと、ギターを持って帰るのが至難になる。さやか夫人に挨拶だけして、こっそり帰る。
写真は、一昨日銀盛会館で、フライングで盛林堂台で見つけた『内田百けん日記』の裏見返し書店シール。なんと「国分寺書店」。「なんとか、このシールだけもらえないかな」と小野くんに言うと、あっさり「本ごと差し上げますよ」。剥がそうと試したが剥がせない。えんりょなく書店シール欲しさに頂戴する。もちろん本体もいい本なのだ。ほか、フライングで昭和10年代のアトリエ社新鋭大衆小説全集の中野實『熱風/哀戀散華』(硲伊之助装幀)、北村小松『初化粧/港街』(宮本三郎装幀)を、バカ安の各500円で買わせてもらう。この調子で、バンバンいいところが、500円以下で放出されたため、盛林堂台は、すぐ半分くらいが売切れた。
この売り上げで、会場費その他経費を盛林堂がまかなってくれたのだ。まったく、頭が上がりませんよ、小野くんには。
高校時代の同級生が、九州で大手電機メーカーを定年退職し、地元のホテルに再就職したと通知が届く。しかもいまや支配人。知らない九州を記載された住所で地図をたどると、山の中の温泉地らしい。もちろんホテル業は大変だろうけど、なんだかちょっといいなあ、とも思ってしまった。N、がんばれ!
今週発売「サンデー毎日」が、「おれは男だ!」対談の後編です。イラスト地図もぼくが描いた。
リップヴァンウィンクルの花嫁」で、準主演のcoccoが、作品のなかで歌っていた「何もなかったように」がすごくよかったのですが、ユーチューブで聞けるようです。ひさしぶりにはりつけます。なぜか埋め込みはできなくなった。
https://youtu.be/-IGJx9YdnSs