八王子、古本とユーミン

昨日は三本原稿を書き、今日は朝から、一つ書いた。中央公論新社の「新書大賞」に、ぼくは南陀楼綾繁さんの『一箱古本市の歩きかた』光文社新書を昨年の新書ベスト1として選んで書いた。これはもう当然でしょう。選ぶのにまったく迷いませんでした。
今週「サンデー毎日」書評には、平山亜佐子『明治大正昭和 不良少女伝』河出書房新社が掲載されています。
「ブックジャパン」には、月曜日に、辻原登『抱擁』新潮社の書評がアップされています。
http://bookjapan.jp/search/review/201001/okazaki_takeshi_01/review.html
今日は山へ行きたい日和だったが、出遅れて、歯の治療へ。いよいよ前歯に銀歯をかぶせる行程に入り、ずいぶん長くギリギリと削られた。歯茎も削られるので、血が出て、いたいいたい。「痛い」という顔をすると、「あ、痛いですね。麻酔をかけます」と言って、歯茎数カ所に注射を。これがまた、痛い。どうしてこんなに痛いのに弱いんだろう。
麻酔がかかったまま八王子へ。「そごう」に入っている有隣堂の一部スペースを使って古本市が開かれているのだ。徳尾くんが出品しているので、何かおもしろいものが出るだろうと出かけた。そしたら、本当に、一部スペースなのね。二冊だけ拾わせてもらった。このあと「ブ」、そして久々に佐藤書店、まつおか書店を表敬訪問。どちらも均一のみの買い物でしたが、これが買える買える。まつおかでは5冊300円という文庫から、野呂邦暢『一滴の夏』、角田喜久雄『神変白雲城』、岡本かの子巴里祭・河明り』新潮文庫などを難なく選ぶ。佐藤書店でも単行本を5冊、文庫1册を買った。
そうそう、八王子と言えば、松任谷由実の生家、「荒井呉服店」が旧街道の商店街にあるはず。それで訪ねて行って写真をパチリ。これは「彷書月刊」に書きます。で、書くつもりで、家に帰ってから、八王子、松任谷由実で検索して調べていると、なんと、今日1月19日はユーミンの誕生日なのでした。いやあ、びっくりですよ。
夕食どきに、娘にそのことを言うと、「よかったなあ、ユーミンが呼んだのかもしれんな。それで今年のお父ちゃんの運は使い果たしたな」とイヤなことを言う。
夜は、三鷹上々堂へ精算と、補充。いつもはトートバック1つか2つぐらいだが、今回は4つ分補充しました。かなり入れ替わっています。お近くの方はどうぞ。