またもや「シャンソニア」

okatake2010-01-23

いやあ快晴。めずらしく10時まで寝ていた。昨日は、五反田即売会。一回、抜けたけど、やっぱり五反田は楽しい。がさごそと10冊買う。江藤淳『海賊の唄』は昭和34年、みすずから出た新書判のシリーズの一冊。威容たる文業を積み重ねた江藤の若き日の著作。新書判なので、江藤もかわいい感じ。津野海太郎処女評論集『悲劇の批判』は晶文社1970年の刊。赤一色の装幀、かっこいい。これはあんまり見ないな。見返しが切れてて、それが左上という変な場所で、次の扉に筆圧跡があり、津野海太郎からの献呈署名本であることがわかる。そこで、よく刑事ドラマで電話メモの跡を鉛筆でこすって浮き出しにするようにしてみると、草野大悟宛の署名本だったことがわかる。わしゃ、刑事か。450円、昭和28年「おもしろブック」フロク『ものしりおもしろ事典』は状態がよく、いい感じ。500円。 大阪から遠征してきていたハナ書房さんに挨拶。
このあと神保町へ移動。コミガレで3冊。サンデー毎日で仕事をして、夜の吉祥寺「栞会」までどう時間をつぶすか。飯田橋「ギンレイ」で「幸せはシャンソニア劇場から」をまた見てしまう。日をおかず、同じ映画を二度見たのは初めてかもしれない。サントラを買って、曲も頭に入っていて、なおいっそう楽しめた。前に座った中高年女性客が身体を前に乗り出してずっと見ているので、字幕がところどころ隠れる。これが一度目だったら注意したが、まあ、いいかとそのまま。この女性、ミュージカルシーンでは、音楽に合わせ、頭を左右に揺らす。おそらく、彼女も何度目かの「シャンソニア」なんだろう。ぼくも映画館を出てから、「海へ」という軽快な曲を口笛で吹いていた。
吉祥寺、今年初の「栞会」。例によって「バサラ」の前にメンバーがたむろしている。「羽幌」というバサラの二階にある居酒屋が会場。20数名が集まってワイワイと。好例プレゼント交換で、アホアホ中嶋くんが「肩たたき券」という、孝行な小学生の孫にみたいな反則技を使いブーイングにあう。この日、中嶋くんは五反田、神田、中央線と戦利品の古本の包みを、ホームレスみたいにたくさんぶらさげていたので、「肩たたき券」とは別に、そのなかから一冊プレゼント、ということにさせる。すると、戦利品を次々とみんなに見せながら解説するので「アホアホ本ライブ」みたいになってきた。
珍しく工作舎の石原くんが一次会、二次会ともに欠席。この会をいちばん楽しんでいる男なので、よほど忙しいのだろうとみんなで言い合う。そして石原くんがいないと、やっぱり少し淋しい。
調子にのって少し飲み過ぎた。反省、だ。