早朝に目覚ましで起きて、今朝もカルテットを聴きながら明日のTBS放送原稿を書いて送付。三浦展スカイツリー下町散歩』朝日新書を紹介する。これ、とてもよくできた本で、「下町散歩」という手垢のついたことばから類推する安直な本ではない。ちゃんと町を歩いて、その町の成り立ちを考察する。建物の紹介も、ぼくにとって新鮮で、とくに北千住を歩きなおしたくなった。同潤会アパートが唯一のこっているのが、稲荷町からすぐの上野下で、しまった、上野へ行く前に読んでいればと思う。東京歩きの熱が冷めないうち、この本を持って歩こう。北千住にかつて同潤会アパートがあり、区割り以外に跡は残っていないと思われたが、著者は、残骸らしき門柱を見つける。ここは感動的。放送では時間的にそこまで手が及ばないので、ここで言っておく。北千住はカンパネラもブもなくなり、古本的に寂しいと思っていたら、そうか反対側に「なざわ」があるんだ。もちろん古ツアさんは踏破済みで、この意見は参考になる。
今日は週刊ブックレビューの録りがあり、ぎりぎりまで、三人で取り上げる本を最終チェック。ぼくは矢崎泰久『あの人がいた』。この本が見つからず、昨晩は深夜まで、部屋をひっくり返していた。あわてて、再読。ここがふんばりどころだ。