okatake2012-01-15

昨日は音羽館で溜まった新刊を売って、高円寺へ、というコース。西荻駅前「大戸屋」で食事を、と思ったら、えらく並んでいる。ぶらぶら、女子大通りを歩くと、音羽館の方へ曲がる角の手前右に、きれいで小体な寿司屋が昼の定食の看板を掲げている。650円で魚料理中心にいろいろ選べる。ここにしようとカウンターに座ったら「やまがら文庫」さんが。しかも同じ炭火焼き鯖を注文している。「ともきち」という店なんだが、ここがよかった。中皿に椎茸を甘く煮たの、出汁巻き卵、メインの鯖は串に刺して焼いてと、料亭で食べている気分。小鉢と味噌汁がついていて、どれも旨い。「やまがら文庫」Yさんとは古本回りの情報交換。こんなところで隣の席にすわるとは、と偶然のようだが、聞いたら高円寺から西荻の古本散歩で、要するにコースが同じだから会っても不思議じゃない。
音羽館では、善行堂の客だという滋賀から来た男性に声をかけられる。海文堂のトークにも来てくれたらしい。本当は明日から東京で仕事なんだが、一日早く来て、今日は中央線の古本屋巡りをするという。こういう人がいなければ、善行堂もぼくも商売が成り立たない。
高円寺西部古書会館は「古本ワンダーランド」。通常の古書展と違って、圧倒的に100円の本が多く、値札の半額という商品もたくさんある。よって、初日の午後で、棚はガタガタに減っていた。100円と半額札をうまく選んで6、7冊。写真は村松友視出演のサントリーCMで話題になった「ワンフィンガー」の宣伝用小冊子。同じ会場にいた北條くんはもちろん知っていて、ノンちゃんは「私はちょっと」と首を振る。昭和63年刊だから、そうか、そうかもしれない。このあと、三人で喫茶店へ入って、おもに北條くんとぼくの「粗忽」ネタ合戦。北條くん、小学生時代、何度もランドセルを学校に置き忘れたまま家に帰ったそうだ。ぼくは、それはないなあ。ただ、遠足の日をいちにち間違えて、一人遠足の用意をして学校に着いて「あれえ!」と、あわてて家に駆け戻ったことがある。あれは恥ずかしかった。
夕方歯医者の予約をいれていたのを忘れて、あわてて帰宅。5分遅れで歯医者へ行ったら、そこから1時間待たされた。
夜、常夜鍋をしたあと「ブ」のCDセール。与世山澄子がスタンダードを歌った「インタリュード」(柳家小三治のライナーノーツ)、このところ、ずっと聴いているクラシックのカルテットを、ジュリアードとスメタナを選んで買う。吉田秀和『音楽の時間』を読んでのことなり。これはいい買い物。山本学朗読「石川啄木」、ソニー・ロリンズハービー・ハンコックウェイン・ショーターのデュオなんてのも。