思いがけず芸能人

okatake2010-05-14

こんどの日曜日、おなじみ「みちくさ市」です。なんとか天気ももちそうなので、ぜひ遊びにきてください。
http://kmstreet.exblog.jp/
昨日は、午前中仕事をして、お昼を国立で、「赤旗」のHさんと。西友の下のイタリアン。いつも自転車駐輪場から、この横を通るのだが、入るのは初めて。Hさん、故郷は長崎。今月末、長崎へ行きますよ、と伝える。
ほんとうは、夜、自由が丘駅前で光文社のMくんと待ち合わせているので、そのまま都心へ出て品川から旧東海道を歩こうと思ったが、仕事が終わってない。いったん家に戻って、なんとかゴールへ押し込んで、また家を出る。
吉祥寺、伊勢丹跡のコンコースで古本マーケットが開かれている。ここへ行こう。「にわとり」「よみたや」「百年」「藤井」などが出店。「にわとり」の300円均一が魅力で、「おもしろぶっく」フロク、夢野凡天「水戸黄門」を三冊、現代詩手帖の「北園克衛」、筑摩「明治の文学」の樋口一葉を買う。まだ買えたが、これから移動するからね。
自由が丘の古本屋回りをしようと思っていたが、まだ少し余裕があるようなので、九品仏まで足を伸ばし、駅前の「木鶏堂」を訪ねる。大井町線はローカル線の匂いのする、地べたからそのままホームに続く、いい感じの電車で、ときどき乗りたくなる。「木鶏堂」の店舗は、代々、古本屋が入っていて、田村さんの「なないろ」もかつてここで営業していた。国立の「谷川書店」ぐらいの狭さかな。奥のレジに、若くハンサムな店主が座って、ずっとおばあさん客の応対をしている。それがとてもていねいで、好感がもてた。都筑道夫『哀愁新宿円舞曲』(桃源社)300円を開いたら、「武蔵野館」「昔ここで徳川夢声が」なんて文字が飛び込んできて、これを買う。少し店主とコトバを交わす。けっこう客の出入りがあり、文庫の値付けなど安め。がんばって続けてほしい。表で子どもたちの声がするのもいい感じ。店を出るとすぐ目の前が「九品仏」参道。こんもりと木の茂った、涼し気な空間で、少し歩いてみた。九品仏、いい町じゃないか。
自由が丘では「東京書房」「西村文生堂」を覗き、「ブ」もチェック。けっきょく何も買わなかったが、それでも古本屋めぐりはつねに楽しい。
Mくんとは、駅からすぐのコの字のカウンターが二つ並んだ居酒屋へ。名店らしく客がぎっしり。空いたらすぐ埋まる。食べ物がみんなおいしい。客も気持ちがほどけて楽しそう。こういう店がいい店なんだ。
そのあと、「林寛子がやってる店(バー)があるんですが、行きませんか」と、70年代アイドル、歌謡曲通のMくんに誘われ、タクシーで雪が谷大塚へ。地下にあるバー「寛寛」でしばらくいると、ほんとうに本物の林寛子がやってきて、ほかに客もいなかったので、我々のテーブルが独占であれこれ芸能界の話を聞く。ちょうどカラオケでMくんが天地真理の曲を入れたところだったので、かわりにそれも歌ってくれた。
ふつう、こういうタレントの店は、名前だけで本人は来ないってケースが多いんだろうが、林寛子はほとんど毎晩、出勤しているという。たいへんなんだよ、みんな。
あ、Mくんから新刊の中山康樹ビートルズボブ・ディラン』、石川幹人『だまされ上手が生き残る』をもらう。
しかし、雪が谷大塚から国立は、遠いな。