田川さん、ブローティガン

急きょ、サンデー毎日で新進の作家、西加奈子さん『きいろいぞう』小学館の著者インタビューをすることになり、送られてきたゲラを読む。400ページ以上の長編なり。むむむ、である。
午後、高円寺。中央線情報誌「ぐるり」の、田川律さんによるインタビューの指名を受ける。光栄なり。予定していた取材場所がダメになり、高円寺周辺を編集長の五十嵐さん、カメラマンの女性などと彷徨。そのあいだに、田川さんと話がはずむ。「あ、あかん、あかん、いま喋ってもうたら、あと聞くことなくなる」と田川さんがいう。『気まぐれ』を中心に話をしたが、ブローティガンが来日したとき、かならず田川さんが引っ張り出されて、そこで起こった秘話をあれこれ聞く。また、水牛通信の合本をちょうだいする。
夕方、国立から自転車で帰宅する途中、住宅街を走っていると、空気のなかに、春の気配を感じる。