やはり春

okatake2009-03-19

20日が旗日で、しかもいろんなこと(五反田、読書の腕前講座、名古屋)があるので、昨日、神保町経由「サンデー毎日」へ。
タテキンの無料箱がたくさん出ていて、そこに黒山の人だかりが。もう禿鷹に食い尽くされた死骸みたいになっていたが、一冊、ヨンダマークのついた新潮文庫のカバーだけひっぺがす(これこそ禿鷹)。そこをコウノに見られる。少し赤面。
「サンデー」終えて(編集部のあちこちにテレビが備えてあり、ちょうどWBC予選の韓国戦を放映中。イチローが打席に立つと、ああ、こらあかん!)。お隣の記者に、読者からの苦情、抗議めいた電話が。週刊誌編集部にはこういうのが毎日ある。ヒマなご老人だが、要するに誰も聞いてくれない話を、訴えたいのだ。顔をしかめる隣席さんへ「お金、取ったらどうですか? 話を聞くのに」と持ちかける。ハハハ、それいいかも、で終り。
いい天気なので竹橋から飯田橋までてくてく歩き、「ブ」で文庫、雑誌を数冊拾い、「ギンレイ」へ。「ブーリン家の姉妹」と「宮廷画家ゴヤは見た」の2本。どちらもナタリー・ポートマンの映画だ。歴史の狭間で翻弄される女、というコトバが浮かぶ。どちらにも、群衆を前の処刑シーンが出てくる。
高円寺「コクテイル」へ行くと、古楽房さんがいて、一緒に映画の話をしながら飲む。古楽房さんでは、『淀川長治黒澤明を語る。』500円ほか均一で3冊。しばらく飲んでいると男性三人が入ってきて、そのうちの一人の「岡崎さん」という声に、振り向くと、若い男性がちょうど『古本道場』と『女子の古本屋』をカバンのなかに入れている、という。ありがたくサインをさせてもらう。ぼくがこの日、来ることを知っていたわけじゃないから偶然。うれしくてお酒がちょっと過ぎた。
中央公論新社の田中くんから『新著大賞2009』が送られてくる。新書はいま「少なくとも四〇を超えるレーベルから、月百数十点が発売され、年間では一五〇〇点を上回る新書が店頭に並んでいます」という。そこで、新書のプロ60人が厳選した珠玉の46冊、が紹介されている。大賞は堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』岩波新書永江朗宮崎哲弥による対談もあり。
一昨日、家族で肉を食べていたら、娘がきゅうに「お父さん、機嫌悪い?」と顔をのぞきこむようにする。「いいや、でも、○○ちゃんの帰り、待たされたからな」と言うと「ごめんね」と謝る。なんだろう、こんなこと初めてなり。今朝、家内とそのことを話すと家内もきづいていて、一つは、早く帰ると言ったのに帰りが遅くて食事を待ったこと、それに卒業式が近づいて(先輩が卒業していく)センチになっているのだという。そうなのか。
千駄木ストリートの「一箱古本市」参加料を振り込む。ぼくは5月3日に参戦。