早く朝にしてもらおうと

あれこれやることなすことを前に、ただ呆然の日々。林さん、トルコか、いいなあ。とりあえず、教養セミナーの古本コラムをこれから書く。TBSは年末恒例の日記、手帖の紹介だ。今年は『いきがい日記』集英社、だ。
明大から、資料、と昨日買った本が送られてくる。いちおう、書いておく。
ミュッセ『歓楽の二夜』は世界猟奇全集、丸木砂土訳が裸本で500円。実話全集、『義理人情実話』は長谷川伸が執筆、裸本で200円。寿岳文章『紙障子』は横長の好ましい茶の本で800円。清水対岳坊『川柳乃ぞき』500円。ロジェ・ヴァン・エック『青い目の日本のぞ記』と、またも「のぞき」本で朝日文化手帖、100円。垂水書房版、吉田健一訳詩集『葡萄酒色の酒』は500円(これは、前の古書店シールが貼ってあって5000円がついてた)、それに、フランキー堺演出のミュージカル「カーニバル」のパンフには、半券、チラシが挟み込んであって、挟み込み物件として500円で買う。
谷川俊太郎に「就寝」という詩がある。『日々の地図』所収。第一節はこんな、だ。
 今日はもう寝て
 早く朝にしてもらおうと私は思った
 どうかどうか頼むからと呟いて
 そのあとがつづかない
 いったい何を誰に頼めるというのか

……たしかにこんな気分になる夜がありますね。