okatake2015-05-21

某紙の書評を書きあげ(『口笛を吹きながら本を売る』)、夕方外出。西荻下車、盛林堂のオカザキ棚、動きの悪いものをはじき、新入荷を投下する。若旦那とことばを交す。均一におもしろいものが。昭和28年、『阿呆宮一千一夜譚』乾信一郎(数寄屋書房)。「新青年」連載をまとめたものか。ぼく好みの本なり。一時期、こういう軽いタッチの軟派本ばかり買っていた。細い折れ易い帯がちゃんと中にはさまっていた。帯つきは珍しいんじゃないか。音羽館へも寄って、がさごそ買う。
夜、御茶ノ水青柳いづみこさん、鴻巣友紀子さんトークを聞く。先月、インフルエンザで、トークのお相手役をドタキャンしたこと、青柳さんにわびる。鴻巣さんとのトークは非常にレベルの高いものであった。楽譜と演奏を、翻訳論になぞらえ、表現レベルの比較など、濃い話が続く。
外へ出たら雨、昨夜に引き続き、新阿佐ヶ谷会の番頭を務めるS社のYさんとご一緒。傘に入れてもらう。電車はひどく混み、国分寺まで座れず。音羽館で買った小林信彦『人生、何でもあるものさ』文春を読む。
植草甚一展見てから、いろんなところに火がつき、ノートやスクラップブックに、やたら何か貼付けたり、表紙にコラージュをほどこしたりする。写真は昨日、作ったコラージュ。材料少なく、大したものにならない。洋雑誌を買うか。そういえば、日月堂さんにコラージュの材料の紙ものを熱心に買っておられる常連客がいた。