ひっそりと53回目の誕生日

okatake2010-03-28

ひっそりと、53回目の誕生日を迎える。べつにどってことないけど。
明け方、北山修はしだのりひこに、「風」の詩を渡す場面に遭遇した夢をみる。愛だの恋だのという歌はもういい。人生を歌ううたが作りたかったと北山。「人は誰もただ一人旅に出て」は、最初書いたとき「人肌ぬいだ模様の王選手」だったが、のりちゃん(はしだのりひこ)に合わせて、変えたんだという。「どういう意味や!」と夢のなかでつっこむ。変な夢をみる53歳だ。
昨晩は家族で「サンマルク」でバーステディ・ディナー。次々と焼きたてのパンを店員がかごに入れてテーブルをまわってくる。あんまりうまいので、次々ともらって食べてたら、メインが来るまでに満腹してしまう。娘はぼくよりさらに食べていた。
塾へ行く娘を送って国立へ。ぼくもそこで降りて、「ブ」「デ」巡り。コルトレーン「セッティン・ザ・ペース」、ブルーノートソニー・ロリンズ「ボリューム1」、エディ・ヒギンズがストリングスと組んだ「ムーンライト・ビカムズ・ユー」を買う。
河出書房新社から、『近代ナリコ責任編集 鴨居羊子の世界 ミス・ペテンの下着革命』が送られてきた。45歳の歳の差を超えた、鴨居羊子近代ナリコという傑出した女性のコラボレーションだ。堀切直人さんが、北宋社の編集時代、鴨居羊子の本を作りたいという高橋丁未子さんと一緒に、大阪へ鴨居に会いに行った話が書いてある。いきなり二人を自宅へ連れていっては、「三分間お待ちを」と三本指を出して台所へ消えては、次々とごちそうを運ぶ鴨居羊子。その話を武田百合子にすると、それから彼女も真似するようになったという。堀切さんは、鴨居と武田を会わせたかった、と言うが、実現すれば、すごいことになっていただろうな、と思う。