こういう日もあるのだ

朝、がつんと目がさめるような、ある一撃があり、しばらく動揺する。
あとはヨタヨタと歩き、生きる。
一撃を奮いたたせるような、午前中は雨と風。ちょっとタイフーンみたい。
かと思えば、午後、爽やかな空気がたれこめ、おもいがけない高原の夕方のような一日となる。今日は、紀尾井町秋元康氏への著者インタビューがあったのだが、四ツ谷駅から上智大の前を新宿通りを歩く時、ついぞ感じなかったような、空気の澄明に包まれる。ひそかに心の中で喝采をあげる。
心も身体も弱り切り、爪に火を点すような日々だが、春の天候に勇気づけられる。こういう日もあるのだ。みんな小さな力を信じて生きていくのだ。
ネコがよく弾む小さな球をくわえては階段を持ち上がり、落として、転がるのを追うのをずっと続けている。静かな家に、コン、コン、コロコロという音だけが響く。これが心に沁みますねん。
なんじゃあ、それ、というような知り合いからのハガキ舞い込み、対応に苦慮する。今日は、コツンコツンと頭を打ち付けるようなこと、重なるなあ。どこかへ行きたいなあ。