フジタ展、長蛇の列に断念

いつもこの時期、締切が重なり、泳ぎつづけることになる。いくつか原稿をあげてすぐ、インタビュー用の秋元康象の背中産経新聞社、書評用の庄野潤三『星に願いを』講談社を交互に読む。
今日はサンデー毎日の日なり。行き掛けの駄賃に「ブ」で、菅原数夫『やさしい美術』読売新聞社を105円。著者は読売の美術記者。
サンデー終え、そうだ、国立近代で藤田ツグハル展をやってるんだ、その招待券を持ってんだと思い出し、しかも近代美術館はすぐそば、ってことで向う。信号を渡れば、もう目の前、というところで、向こうから団体さんがやってくる。まさか、これ、絵を観にいったんじゃないよな、と見ていると、みんなカタログが入った袋を提げている。美術館前まで行って、思わず「なんじゃあ、こりゃあ!」とジーパン刑事みたいなセリフを本当に吐いてしまう。なんと、入り口までにつづら折の長蛇の列が、それもものすごい数の人がいる。たった、2秒くらいであきらめて引き返す。じょうだんじゃないよ、あんなに待たされて、人ごみのなかで絵なんか観たってしかたない。
そこで今日から始まった池袋西口青空古本市へでかける。噴水をまんなかに、テントを張ったワゴンがたくさん並んでいる。けっこう人出も多い。古書一路さんに声をかけられ立ち話。いちおう、ひととおり見て回って、タイムスリップグリコのミニ雑誌9冊揃えを945円で買う。しかし、あの西口公園のベンチで、ずっと酒を飲みながら喋っている連中ってどういう人たちだろう。
ちょっと買い足りない思いがあって、「ささま」へ寄って均一から3冊。富岡多恵子『厭芸術浮世草子中央公論社赤瀬川原平の装幀なり。カミュ『異邦人』新潮文庫はカバー改め。
帰宅するとポット出版から、北尾トロ高野麻結子『新世紀書店』が届いていた。さんきゅう。
コクテイル中川五郎さんとのイベントは5月14日に延期となりました。4月29日もなにかやります。