古通が届き、古通の締め切り迫る(過ぎているか)。あわてて外出、今月末で閉店ときいた、池袋「夏目書房」へ。たどりついたら、この日がラストであった。自分でも「古本運持ってるなあ」と思う。ラストは70%オフ。店内にぎわう。私も買う。これは古通に書けそうだ。ドリームという学生街の喫茶店でコーヒー(220円)。これがうまかった。このあと東口へ。西武百貨店の屋上庭園で「モネの池」を見て(フェイスブックに写真を数点アップして、いまフランスに来ている、てなことを書いた)、手打ちうどん「かるかや」でうどん。関西風のだしがめちゃうまい。うどんは手打ち。値段は安い。すっかりいい気分になり、往来座へ。瀬戸くんと無駄話しながら(作業を中断させて申しわけない)棚をじっくりなめるように見る。映画女子のむみちも登場。わいわい言いながら、一冊買わせてもらう。帰りは目白駅まで歩く。これも古通で書けそう。池袋にしぼって、くわしく書きます。瀬戸くんに、いくつかいいこと言ってもらって、60男がほろほろとほどけそうになる。行ってよかったなあ。
帰り、西荻下車。印刷所から古ツアさんとの共著『青春18きっぷ古本屋への旅』(全編書き下ろしでオールカラー)と、『岡崎武志素描集』が届くのを待つ。到着し、店内へ運び込むのを手伝う。薄い本でも、まとまるとこんなすごい量になるのか。ぱらぱらと感触を確かめ、閉店まぎわの盛林堂で、前者250冊に、古ツアさんとサインを入れる。ぼくは、サインを入れるのが早いので有名なのだが、それでも250冊こなすとぐったり。いよいよ土曜日からの神保町古本まつりの盛林堂ブースで、先行して並びます(『素描集』は「白い扉」が初売り。会期中に買えるのはここだけ)。それにしても、取材を始めたのが9月過ぎで、それで10月には本になっている。そのさなかに、素描を画集にすることも決まり、これも無事フィニッシュ。いずれも驚くべき早さである。古ツアさん、ごくろうさま。
二人で「日高屋」で祝杯。うれしいと酔いが回るのが早い。さいきん、唾を飲み込み損ねて、ゲホゲホむせることが増える。こうして死ぬこともあるかしら。
この新刊2冊について、八王子「むしくい堂」さんに呼ばれ、二人でトークをすることになっている。素描展が終わってから、ということになりそう。さっそく、古通に使うイラストマップを描く。