昨日、無事『フォークソングの東京』著者金澤信幸さんとのトークイベント(久米川「すなふきん」)を終える。当日、予約が5名ほどしか入ってなくて、かなり焦るが、まあ仕方ないと出向いたら、けっきょく13名のお客さんが詰めかけてくれて、なんとか面目をほどこす。よう子ママによれば、ぼくが「すなふきん」へ初めて行ったのが、ちょうど一年前のこの日だったという。狙ったわけではないが、奇遇であった。このところ、毎週末にトークショーやイベントがあり、これでしばらくお休み。すごいエネルギーを使うので、喜んでやっているように見えるかもしれないが、いろいろじつはなかなか大変である。しばらく自粛したい。8月に一本、ゲストで呼ばれているので、これは出る。しかし、自分から動くのは控えたいし、依頼があっても熟考したい。集客に気をつかうし、準備もあるし、クタクタになるのだ。書くのが本業、という姿勢を大事にしていきたい。昨夜は知合いが駆けつけてくれたり、jpic読書アドバイザー講座の生徒さんがいたり、うれしかった。うれしいのはうれしいのである。しかしなあ……。だんだん自分がバカに思えてくるのだ。
川本三郎さん『きのふの東京 けふの東京』(平凡社)を熟読しているが、永島慎二の傑作「陽だまり」の舞台が上井草(主人公の若者のアパートがある)であり、ラストに出てくる野球場は、現在「スポーツセンター」になっているが、かつてここに野球場があった(昭和34年まで)と知る。そうか、そうなのか。無性に上井草へ行きたくなる。