ぶじ、不測の事態に直面した「中川フォーク」を乗り切り、翌朝早起きして、某誌締め切りの原稿を一本書き、外出。昨日の話である。練馬区立美術館で開催中の「中村忠二展」を見に行く。http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/nakamurachuuji.html練馬区立美術館は「中村橋」駅から至近のいい美術館なのだが、これまであんまり足を運んでこなかった。松本竣介展のとき、アプローチの階段で宮崎駿を見かけたことがある。若者がすぐすりよってサインをねだって、してもらっていたが、今から考えたら、してもらうんだった。中村忠二は無名で、一流というわけにはいかない。喫茶店みたいなところで個展をしながら、貧しい暮らしをしていたようだ。しかし、梅原やフジタを見ても、今のぼくなんか、あんまり参考にならない。一流と素人の中間ぐらいの絵描きの描きよう、タッチ、色彩が非常に勉強になる。スケッチも。30分ぐらいで見終わったが、来てよかった。西武新宿線というのは、所沢回りか、東中野から地下鉄で練馬と、乗り継ぎが悪く、中村橋までは荻窪からバス。帰りもバスに乗りたくて、大泉学園駅まで行って、そこから西荻行きのバスに乗る。盛林堂、音羽館でそれぞれ精算。盛林堂さんには、また8月にも買取りに来てもらえるよう交渉する。先日の買取りは、雑誌を含め、ざっと千数百冊、という感触だったが、ほとんど書庫の状態は変わらず。薄皮をむいた、あるいは固い蛇口をひねって、ようやくチョロチョロ水が出始めたというところであろうか。見やすく、きれいな書棚を作りたい。グールドのバッハを聴いている。今日は「赤旗」連載対談「昭和歌謡」の収録。明日は、八王子のギャラリー「白い扉」へ打ち合わせに行く。今週13日(金)、久米川の音楽酒場「すなふきん」での『フォークソングの東京』トークへも、ぜひお越し下さい。先日の「中川フォーク」で歌ったのに味をしめ、ちょっと歌うかもしれません。いま思い出したが、歌ったのは3曲ではなく4曲。井上順の「お世話になりました」を忘れていました。絵が巧くなりたい、と思う今日この頃であります。