断腸亭日乗』に、岩波書店『墨東綺譚』(墨はさんずい)の印税を受け取る記述がある。五千部(かなり多い)で印税1470円。昭和12年の1円が現在の物価でいくらに相当するか、単純な比較は難しいのだが、たとえば2000円と踏んで、300万円近い。第一書房から200円という個所もあり、同じく40万円くらい。中央公論社から原稿料408円(昭和13年)は約80万円。あくまで、の換算だが、それでもかなりの高収入かと思われる。
いや、荷風ファンはうるさい人が多く、うかつなことを書くと、間違いを指摘され、厳しく咎められるかもしれない。ここでやめておく。
古ツアさんとコンビによる、盛林堂書店発の古本本を、今年も何かやらかそうと、古ツアさんと画策中。古ツアさんのアイデアによる企画本になりそう。刮目して待たれよ。
牛込柳町の「白河」も、よく話に聞く立ち食いソバ。カレーがうまいという。ゴハンでも麺でも。ふだん食べないが、ここでカレーそばを食したい。