某紙の書評のゲラのやりとりで、あまりに細かく言われて、つい電話口で珍しく声を荒げてしまう。しかし、媒体の性格上、細かい部分まで精査するのは当然なのだ。それが向こうの仕事なのだ。すぐに反省して、詫びのメールをいれる。まったく、こんなことじゃ、しょうがないよと思う。相手からは「いやいやわかります」と返事のメールをもらいホッとする。情けない気持ち。誰にでもにこやかに、機嫌良く接するのがモットーなのに。
昼飯食いがてら、自転車でふらふらと国分寺駅周辺へ。「七七舎」はちゃんと開いている。均一にいつも数人がへばりついている。地元客がちゃんとついている。でかい宮澤賢治全集(筑摩書房)が二巻、100円になっているのに驚く。北村くんがちょうどいて、「いや、100円にするような本でないことはわかっているんですが」と苦笑い。しかし、棚にたとえば1000円つけて、動くかというと、なかなか難しい。場所塞ぎにもなる。「まあ、喜んで買って下さるお客さんがいれば(それでいい)」という考え。均一で一冊、店内で文庫二冊を買う。帳場にいる番頭格の女性に挨拶すると、「『古本屋台』読みました。(岡崎さん)がたくさん出てきて」と言われる。そうか、そうか。「まだ、痩せてる頃だけどね」と言訳。フジランチは相変わらず店の前で人が待っている。駅前に移動して、「クイックガスト」で安直にハンバーグ・チキンの定食。みそ汁が美味い。近くの二階にある喫茶で珈琲(500+税)。チェーンの駅なかカフェと違って、落ち着ける。
帰り、雷鳴と急な雨。しかし雲の切れ間に青空が見える。ぼくを含む下流民のパラダイス「OKストア」へ。みな、いつも、この世の終わりのように商品をバカ買いしている。三分の一ぐらい、結局食べ切れず廃棄するんじゃないの、と思いつつ、呪いがかかったようにすさまじく買うのだ。ぼくも3000円強買ってしまう。お酒が安いものなあ。サン毎から選んだ二週分の本が届き、またヨムヨムの日々。週末、どこかを歩きたい。