朝、起きたら、激しい寝癖がついていた。どんな寝方をしたのか。朝刊を取りにいくついでに、鳥にエサを撒く。昨夜は国立で、嵐山光三郎さんを親分とした、編集者や十松くんなど、嵐山一家で飲み会。「白十字」で待ち合わせ。9割9分、女性で満席という場で顔合わせ、ワンカップ片手に、大学通りを花見しながらそぞろ歩く。嵐山さんの下駄がカラコロ鳴る。花びらのついた桜の枝越しの月。風が強く、春の嵐である。「咲いた桜になぜ駒つなぐ駒が勇めば花が散る」という俗謡を思い出す。「増田書店」へ立ち寄り、S店長にあいさつ。嵐山さんが自著にサインを入れる横で、ぼくも控えめにサインを入れる。国立ゆかりの作家のコーナーがあり、いちおう、私の本も並べてくれているのだ。ありがたい。このあと、「西友」地下のイタリアンへ。ここは信じられないほどの品揃えの酒店「セキヤ」に隣接、選んだ酒を一本あたり1000円+で、イタリアンに持ち込めるという。高級ワインをしこたま仕込み、嵐山一家でワイワイと飲む、飲む、飲む。一本7000円台というワインも持ち込まれたが、もう味がわからない。老舗バーで締めて、フラフラになって帰宅し、おしっこをすると、おしっこからワインの香りが立つ。ドボドボに酔った春の宵であった。