現実逃避の『山手下町散歩』マップでの机上散策に余念がない。もう愛用が過ぎて、クタクタになっている。自らの書き入れ、書き込みが甚だしく、2007年版で、現在との比較も楽しい。「朝日」でトキワ荘周辺散策が掲載され、以来、再再々訪を狙っているのだが、椎名町駅周辺をさらにカスタマイズしていると、意外や、銭湯がけっこう存続している。500m圏内に「妙法湯」(これは「ますく堂」から近い)、「五色湯」、「広の湯」が営業を続けている。「東湯」も「湯〜ゆうあずま」と名を変え、たぶん改装されて存続。少し離れるが、熊谷守一美術館へ行く途中「健康ランド末広湯」もある。廃業したのは「地蔵湯」(これはデイケアサービス事業所に)、「不動湯」などか。これだけ銭湯が残っているのは、何かわけがあるか。銭湯検索の余録で、「末広湯」近くに「我楽多文庫」を見つけ、すわ「古本屋!」と思うが、新刊書店らしい。いいネーミング。椎名町には「春近」という古本屋も健在だし、ぜひ散策したい。千早一丁目五番地には、一時期、中原中也が住んでいた。この優れものマップの欠点は、図書館の記載がないこと。図書館はトイレもあり、散歩途中のいい休憩所になるのだが。