昨夜、酒を飲みながら『リオ・ロボ』を観る(1970年)。ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演の西部劇。南北戦争末期、資金不足の南軍が、北軍の金塊輸送列車を襲い、金を奪い逃走する。北軍のマクナリー大佐(ジョン・ウェイン)が一味を追うが、南軍に捕らえられてしまう。いきなり列車強奪のスリリングなシーンが始まり、以後、飽きさせない展開である。この時、ジョン・ウェイン63歳で、マッチョではあるが老いもある。ひょんなことから道連になった若い美女と、リオ・ロボへの旅路の途中、野営をするが、朝起きたら女はジョン・ウェインの隣りで寝ていた。色っぽい話ではなく、暖を取ったということであり、彼女は「comfotable」(落ちついた、快適な)という言葉を使う。以後、この言葉が何度か出てくる。すでにジョン・ウェインは男盛りではなく、「comfotable」な存在であった。
数日春めく。吉田拓郎「春だったね」が口をつく。春にはいい歌が多い。門柱の上にひまわりの種を置いておくと、育種かの鳥が啄みに来る。それで一日数回、エサやりをしている。大きなインコもやってくる。どこからか逃げ出したのだろうか。100均で「ひまわりの種」がエサとして売られている事を知り、なくなると買いに行くのだ。E・レナード/村上春樹訳『オンブレ』新潮文庫を読んでいる。これも西部劇だ。