やっぱり早朝めざめる。高校の修学旅行が航空機利用で、自分一人遅れ、離陸時間が迫り、焦るという夢を見る。
昨日は昼前後バタバタし、サン毎本選びを翌日に変えてもらう。「雲のうえ」28号のゲラを最終手直しして、Tさんに電話で伝える。北九州市産業経済局の発行で、2月末、東京でも西荻音羽館ほかで無料で置かれる。ぼくは11ページも書いているので、お楽しみ下さい。挟み込まれたハガキに、感想を書いて送るのを忘れずして下さい。「雲のうえ」存続に関わる大事なことです。
それで昨日は国立さんぽ。あそこでもここでも何も買わず、紀ノ国屋で食パンのみ買い、ちょっと淋しいぞと思い、電車で国分寺へ。「七七舎」を訪れる。駅前、開発中の高層ビルがほぼ出来上がっている。まったく風景が変わってしまった。「七七舎」では均一で一冊、音楽棚におもしろいものがあれこれ新入荷されていて、1999年刊のムック本『ロック・クロニクル・ジャパン』音楽出版社を800円で。新書棚で、これは気づかなかった関川夏央『「一九〇五年」の彼ら』NHK出版新書を買う。編集協力に水玉さんの名がある。さっそく読み始める。鴎外最後の史伝『北條霞亭(かてい)』は、東京日日と大阪毎日に連載されたが、「晦渋すぎて読者がつかない」と二カ月で打ち切りが告げられたという。関川のハードボイルドな文体がいい。均一では黒田恭一『音楽への礼状』マガジンハウス。クラシック、ポピュラー、ジャズの人物を「あなたへ」手紙を書くように、くだけた文章で紹介する稀有な音楽エッセイ。そうか、小学館文庫にいま、入っているのか。