卒論の資料を探す(いまごろ、遅いのだが)という娘と自転車で、西国分寺にできた「多摩図書館」へ。もっとちゃんとリサーチして行けばよかった。長い長い坂を下って国分寺史跡(あのあたりだと思ったのだ)周辺を巡るがそれらしき建物はない。歩いている人に聞く。そうか、西国分寺駅の東側か。また長い長い坂を上ることになる。「多摩」は、図書館のイメージを破る、超モダンな建物。近未来的というか。パン屋とカフェが併設されている。図書(本)の数はそれほど多くない。リファレンスや調べものができるスペースが多く、雑誌部門がどれだけ使えるか、この日はよくわからなかった。雑誌の歴史を追う展示コーナーは、なんだか工夫がなく(展示した雑誌が手に取れるのはいい)、高校の文化祭の展示みたいだった。娘の資料調べもままならず、結局、滞在時間は20分ほど。しかし判断するのは早い。うまく使いこなすには研究が必要。自転車で行ける近さ、はいい。帰り、人気の豚骨ラーメンを食べる。
山田太一脚本「二人の世界」(1970年12月1日から1971年5月25日までTBS系列「木下恵介アワー」枠で放送)全編を、録画、ところどころ倍速三倍速で飛ばしながら(あおい輝彦の恋、は関心がない)観る。主題歌「二人の世界」が胸に沁みる。中学時代を思い、切ない気持ちになる。やっぱり、竹脇無我が一流会社を辞め、妻の栗原小巻と、スナックを始める後半が面白い。「スナック」が流行した時代(「小さなスナック」のヒット)、感じとしては夜は酒も出す、料理中心の喫茶店、に近い。三島雅夫が儲け役。阿川弘之「カレーライス」と似ている(といっても、読んでないが)。大変でも(とくに経済的なこと)、やっぱり自分で小さいながら店をやる、っていうのは魅力的なことである、と思う。タコ社長(太宰久雄)が、ここでも中小企業の社長役で登場。近所のおせっかいなお茶やのばあさんに武智豊子、やや軽薄な不動産屋に佐山俊二。適材適所の配役。会社を辞めると決めたが不安のある宮島(竹脇)が、屋台のラーメン屋のおやじ(加藤嘉)とじっくり語り合うシーンがよかった。
赤旗 試写室」BS時代劇「大岡越前4」第1回を書くが、あんまり気が乗らない。無難な書き方しかできない。しかし突込みどころが分らない。