からりと晴れた、暖かい朝である。こんな一月が過去にあったかどうか。「サンデー」第一発目原稿を送り(花村萬月『秀吉私記』、内藤啓子『枕詞はサッちゃん』ほか)、午後、郵便ポストまでふらふら自転車で。多くの帰宅小学生たちとすれ違う。始業式だったらしい。暖かくてよかったね。冬の講堂や体育館の寒さときたら。
夜中、山田風太郎「四分割秋水伝」を読み(『人物日本史 明治大正』新潮文庫所収)、むむむと起き上がる。なんちゅう面白さであろうか。関川夏央『「坊っちゃん」の時代』シリーズが、多く、この山田の明治ものに負っていることを再確認する。
また、どこかへぶらりと行きたくなってきた。病気だ。